ブログを御覧いただきありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
基本通りを考える、とテーマを決めたシリーズ投稿。
タイトル語尾に環境依存文字で数字を表記しているのですが、これが50まで存在するんですね。
そこまで続ける気は全くありません。
続けて欲しい人は習いに来てください。あっはっは。
さて、ツボ遊びとサワリ遊びについて前回書きました。
この時に重要になるのがサワリの調整ですが、ねじを回す回さないの調整ではなくて、サワリの機能が十分に動いているかどうかの調整が必要になります。
たぶんですが、カンベリを修理する時に見てくれていると思うのですが、見えない隙間にもホコリは入り込むものです。
またサワリの部分に黒檀や紅木を使ったものは木が削れて粉が出ます。
この粉が隙間で湿気と友達になると四角い金属の枠の中の滑りが悪くなります。
奥に控えるバネの伸び縮みは弦が震える事で起きるのですが、そこへ伝わる力が滑りの悪さで鈍ってしまうとサワリの変化が大きく出てくれなくなります。
自然と音の伸びというか、広がりが無くなったように聴こえるようになってしまいます。
ですが、ここは触ってはいけない場所だとも注意しておきます。
バネが飛び出て行方不明になる事が起きます。
ここを触った事がある人は必ず経験して泣いてます。
わたしもその中の一人です。
手持ちにバネの予備が無いのであれば三味線屋さんにお願いした方が吉です。はい。
三味線で遊んでいる時に音に不満がある時は調整する癖を持っておくとよいと思います。
毎日触る事でよい音を出し続けてくれる状態を保てます。
お稽古は毎日、の意味はここにあると思います。
がんばりましょう。
