ブログを御覧いただきありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
今日の記事も昨日の続き。
シリーズ投稿って書いてる側もおもしろいです。
時系列というか、並びというか、普段あまり考えていない事を考えるようになるので、意味の深堀も出来るし新発見もあります。
なるほど!といつまでも感動できるのはほんとにありがたいです。
さて、指すりを左手につけたら次は撥を持ちます。
三味線全般ですけど、撥の持ち方はすごく変わってます。
三味線の撥のような持ち方をする道具は他に無いです。(あったりして)
箸にしても、包丁にしても、工具にしても、車のハンドルや釣り具にいたるまでこんな持ち方するものはありません。
そんな変わった持ち方をするわけですから、持ち方を研究しないと大変な結果になる事もあります。
わたしが思うにですが、津軽三味線の場合は弦への触れ方と皮(太鼓)への触れ方の二つを同時に考えないと撥の持ち方の正しさを説明できないと思ってます。
弦へ撥先が触ればいいのであれば、現在の持ち方でなくていいわけです。
繊細なタッチが出来そうにない持ち方ですから。
また力も入りませんね。
迫力や音量を求められる楽器なのに力を込めて掴むことが出来ないような持ち方になってます。
「この持ち方で迫力ある音を出せって」と、審査員の先生方の話が無理難題に聞こえてしまうような持ち方。
なんでこの持ち方をしないといけないんでしょう?
不思議ですね。
でも、この持ち方以外で演奏してみると同じ音が出せない事もわかります。
この変な持ち方だから出せている音があるんですね。
これもまた不思議。
なんでそうなるんでしょ。
と、今日は不思議さ加減を説明して終了。
持ち方の基本は明日へ。
ではまた