ブログを御覧頂きありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
舞台に立つとき(人前で演奏するとき)の心構え。
たまには先生語録。
その昔、ある老人介護施設での慰問演奏を先生が頼まれた際に、その老人介護施設を経営する人と先生との会話で『ボランティアという名のありがた迷惑な行事』という言葉が出てきました。
毎週、毎週、良かれと思って慰問演奏をかって出てくる人達。
しかしその人達を施設で世話になっている人達は歓迎していません。
なぜならかって出てきた人達は「発表の場を求めてさ迷う人達」だから。
すごく重要な事です。
『見る側聞く側の立場にたって考えていますか?』という気持ちを持って演奏する場所に出ているのか・・・ということ。
たとえボランティアであっても、周りは知り合いだらけで気楽な場所であっても、くだけてしまってる雰囲気は伝わりますし、真剣身がないのもすぐ分かります。
わたしの場合ですと、出演料をもらえるもらえないで演奏を変えることは出来ません。
今までわたしに出演料を支払ってきた人達には申し訳ありませんが、ボランティアであろうが、お金のかかったコンサートであろうが、放つ音の責任は私にあり、その音で人が感動しない結果が出たのであれば、自分が未熟であるのだ・・・と思っています。
つまり「金銭の発生は演奏に関係ない」という、なんとも複雑な感じですね(´ー`)
でもそれが『演奏するときの心構え』だと思っています。
老人介護施設の話を続けます。
入所している人達の心境からすると、色んな出し物を用意して毎週楽しみを届けに来てくれる人達には申し訳ないけど、
『もう少しお稽古したらどうですか?』
『演目が終わってからの態度がなっとらん』
『我々は子供じゃないんですけど』
という感想がどうしても出てきてしまいます。
だって「わざわざ来てくれてありがたいね、真剣に見させてもらいます。」と思って見てますから・・・
こうやって書くとなんだかいやらしいですけど、自分が過去に経験したことのある出し物を目の前にして、粗が目立つものを見せられた時の気持ちを考えてみてください。
老人介護施設に入所している人の中には「先生」と呼ばれたひとや、舞台でバリバリ輝いていたひともいます。
下手すれば遥かに経験や芸歴が上のひとがいたりします。
そこを考えてみると・・・怖いですよね(´д`)
『プロだもの、手抜きは出来んよ』
先生語録でした。
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無限の拡がりがあるけれど、身近過ぎてかるく見られがちな『民謡』。
唄い手の鍛えられた声
地方衆が奏でる和楽器の音色
踊り手の躍動感あふれる動き
それらを感じ真剣に打ち込んで学び、自らの中で昇華させたとき、人を『感動』させるものに変わります。
たかが民謡、されど民謡・・・
民謡どうでしょう? Vol.2
日時:平成28年4月29日(金)昭和の日
12時半開場 13時開演
場所:横浜にぎわい座 芸能ホール
入場料:前売 3000円 当日 3500円
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