歴史 | 津軽三味線奏者 佐藤壽治の徒然日記

津軽三味線奏者 佐藤壽治の徒然日記

主に佐藤壽治の日記、重造会の活動など紹介。

宣伝活動、演奏やお稽古について書くこともありますが、大半は日々気が付いた事を書いています。

余計な記事は読みたくない方もいるとは思いますが、お付きあいよろしくお願い致しますm(_ _)m

ブログを御覧頂きありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。



津軽三味線の歴史・・・というのを考えるときに、昔の日本にあった『世間の風』を忘れてはいけません。


ここから先は差別的な表現になるような言葉も出てきますが、そう世間で口に出されていた過去が存在します。

聞いたことがあるひとが聞けば「そうそう、そうだった」ですが、聞いたことがない人は「そんなひどい言葉を使わなくてもいいじゃないですか!」と怒ると思います。

でも、津軽では三味線はもともと健常者が触るものでは無かった時代がありました。



楽器を触る、音楽をたしなむ=道楽者



というレッテルを貼られ、白い目で見られるような時代があったのです。

裏には、「ほいど」と津軽弁では言いますが、『人から物を恵んでもらわなくては暮らせないひとたち』が【無料でものを貰う】ということをさせないために、大道芸などを生活の糧にするようにさせた経緯が大きく関係します。


青森県だけではなく、ほかの県にもあると思いますが、過去に【生活困難者に対する支援】と言える救済措置がそれぞれの自治体にあったのです。

産まれながらに身体が不自由なひと、なにかが起きて身体が不自由になってしまったひとが生活を出来るように周りが支えられるようにしていたのです。

ただ、生活出来るといっても裕福になれるような生活は出来ません。

服を繕い、直すのも出来ないひとがほとんどだったので身なりは汚く、見た目がとても悪かったそうです。


それを見ているひとたちも最初は【支援】という気持ちであったものが、だんだんと【敬遠したいもの】という感覚に変わり、いつしか忌み嫌われる存在になっていきました。

見た目だけではなく、中にはややこしいひともいたでしょうし、悪さを働くひともいたので、噂が噂を呼んであっという間に避けたいものになってしまったのでしょう。


盲目の津軽三味線奏者の中に『高橋竹山』という素晴らしい奏者がいました。

一軒一軒集落にある家を手探りで回っていく「門付」の話は有名です。

ですが、それ以上に辛い過去もあったそうです。



今は?



というと、どちらかというと『華やか』で輝くイメージのある津軽三味線になりました。

それは進化ということでとても良いことではありますが、過去にあったことは忘れてはなりませんし、今でも過去と変わらないことだってあります。


『三味線には【あわれみ】が無くてはならない』


この言葉を聞いたことがあるひとは僅かだと先生から聞きましたが、過去のことを想うと確かにそう思います。

自分の演奏にはそんなものが存在するのか?




修業の道は長いです(´ー`)



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今ならまだ前売です(´▽`)!


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青森県郷土芸能協会主催
全国津軽三味線コンクール
全国青森県民謡コンクール

今年も大阪で熱い戦いが繰り広げられます。

持てる武器は自分の声と、自分の腕。
日々の鍛練を信じて舞台へ向かう人たちの真剣さが光ります。

11月28日(土)11:00~ 全国青森県民謡コンクール

11月29日(日)10:00~ 全国津軽三味線コンクール

場所:箕面市民会館グリーンホール

入場料:前売2500円  当日3000円

問い合わせ
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