ブログを御覧頂きありがとうございます。津軽三味線奏者の佐藤壽治です。
めぐりめぐって自分に行いが帰ってくる。
因果応報ともいうのでしょうか。
「情けは人のためならず」
師匠業というものはこういう考えを常に持って、それを門下に伝えていかなくてはなりません。
良いことも悪いこともめぐってきます。
ある場所で演奏すればその場所にいた人からは感謝されます。
感謝される分には気分もいいですし、行いとしては良いことになります。
しかしその場所に要ることが出来なかった人からは妬まれたりします。
その場所に要たことを知らなくて怒りを買うこともあります。
団体とはそういうもの。
人の考えは千差万別で、団体を外から見守る人まで考え出すと大変なことになりますが、人の心ほど怖いものはありません。
教えるにあたっては自分の考えを押し付けすぎてもいけません。
押し付けてただ離れてくれればいいですが、なかには面と向かっては理解したふりをして、実行はせず(隠す)ことを覚える人もいます。
こうなると真実を知ったときにうけるショックも大きく、付き合う関係がおかしくなります。
そして、人が好きな曲などをすべて把握することは無理です。
好きな曲は覚えるのは早いですが、他の曲にも自分を上手にしてくれる技術が必要とされます。
押し付け過ぎることに関係しますが、自分の今持つ技術の糧となった曲は誰にとっても糧となるはず・・・という考えも一歩間違えれば素晴らしさを理解もされず、ただ嫌いな曲となってしまいます。
簡単に考えられそうで、そうはいかないのが団体であります。
家元制度というものを選んで使っている今の民謡界ですが、家元制度は現代でいうところの会社と同じです。
経営トップ(師匠)が各方面と付き合いつつ、その考えを幹部役員(名取)に伝え、軌道修正をその都度会議にかけて、社員全員(門下)を同じ方向へと導く。
人は『会社や仕事』と考えると気がついている事が、『趣味』と考えると盲目になる事が多いです。
ふと、そんな事を考えると過去の先生に起きた事柄ひとつひとつが大変なことで、よく乗り越えてきたものだと思います。
いつの時代も変わらない部分があります。
そこをきちんとして、どこへ出ても恥ずかしくないようにしたいものです(´ー`)
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