美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。

木立の中の家に憧れたけど・・・暗い

十里木の物件は、木立に囲まれて屋内が暗い

もうすぐ十里木 [ じゅうりぎ ] に移り住んで、一年が経とうとしていることに気がついた。

十里木の物件を訪問した、内見初日のことを思い出す。

・・・あの時から、今日まであっという間で、ちょっと前のような、遠い昔のような。。。



2016年のゴールデンウィーク休暇も、終の棲家をみつけるべく検討した物件探しを頑張ったけど、不発に終わり、それでもしばらく物件探しの勢いの余韻が続いていた、5月の下旬。

妻の希望で、静岡県裾野市にある十里木高原 [ じゅうりぎこうげん ] の物件を見学することになった。
僕はゴールデンウィークまで、一通り、候補物件の検討が終わっていたので、もの悲しくもあったが、だからこそ、期待しない気楽な気持ちで、そしてフラットな執着心の無い気持ちで物件見学に臨むことができたのだった。

物件見学は、そう数をこなしてないものの、いつも天候に恵まれていた、僕たち夫婦なのだけど、この日も最高に天気が良く、しかも十里木高原では、一番、若葉がきれいに見え始めるハイ・シーズンということもあって、高原そのものがきらきらしていたように思う。

まぁ、高原の一番良い時期に来たのだから、当たり前だったのだけど。

こんなときに来たら、物件も10倍はよく見えるのではないだろうかと思えるほど。

・・・と思う反面、内見初日の、第一希望の物件は、残念なことに、すぐに検討外ということになった。

検討外とした理由の最初のものになったけど、屋内があまりにも暗く感じたということ・・・。
しかし、これには後々気付かされたことでも一番大きなこととなったのだけど、基本的に木立の中の家は、屋内が暗いのだ。

WEBで見る、掲載されている写真画像は、明るいスポットを印象的に撮影されていることが多い。
それは悪意からではなく、そうでないと、暗い写真では、よく印象が伝えることができない。

ちなみに結局、今、購入して住んでいる十里木の住いも、屋内は明るいとは言えない。

もちろん窓際は、特に陽射しが奥まで入ってくる冬は明るいのだけど、それでも、ガラス面の広いマンション暮らしに慣れた人であれば、驚くほど暗く感じると思う。

結局は、こうして、少し奥が薄暗い住まいに住むようになった僕だけど、内見初日は、特に一軒目の物件を暗いと感じてしまったのは、木立の中の物件にあまり慣れていなかったからだと、今ではわかっている。

今なら、別の判断基準となるかもしれないけど、その時、感じたあまりの暗さに、十里木第一候補の座から、その物件は、すぐに外れてしまった。。。
その後、内見した十里木の物件で、屋内の暗さは似たり寄ったりだったけど、屋内がもっと暗い強者(?!)もあった。

今の住いも北側の奥に行くにつれて、明るいとは決して言えないけど、思い返してみても、内見初日一軒目の物件は、やはり暗かったと思う。

昼間でも、ぎりぎり照明を点けたくなるぐらいだったと記憶している。

今の住いに関して、屋内の明るさに関して、もう少し詳しく言えば、北側の奥に行くほど、当たり前だが薄暗くなるものの、南に面した部屋は、日中、明るく過ごせるので、問題は感じていない。

自然に恵まれた立地の物件で、多くの物件に言えることだと思うけど、木立が落葉樹であった場合、樹木から葉が落ちた冬のシーズンが、屋内を一番明るく感じる季節になる。
そして陽射し角度も低いので、屋内の奥まで、陽光が入ってくる。

それに比べ、夏は陽射し角度が高いのはもちろんだけど、それより木立の葉が旺盛に茂り、視界を遮るほどになるので、射光をさえぎることになり、屋内は夕方と見間違うほどの暗さになる。

しっとりとした暗さの印象も、佇まいとして大事だけど、自然美にあふれている立地の割には、屋内が不健康に暗いという物件は考え物だ。

これは僕は、木立の中の物件をいくつか巡るまで、物件に恵まれていたせいか、気が付かなかったことだ。
自然に恵まれた立地の物件は、なぜか陽射したっぷりの明るい屋内環境と考えていた。

今の住いを決めるまで内見した物件の他は、十里木に住むようになって、ようやく他の家々の特性が見えるようになり、段々と、自然に恵まれすぎて、ほとんど日が射さないと思える家を多く目にするようにあった。

住みはじめてから、やっと木立と屋内の暗さの関連性に気付くようになった始末。。。。

そういう「暗さ」という点では、僕は幸運だったと思っている。

十里木の暗い家について、もう少し書いてみると、屋内に日が射しこみそうにない家は、たいてい敷地にどーんと立派な杉の木が、家を取り囲むようにそびえ立っている。
暗い印象もさることながら、湿気も確実に多いと思われ、特に別荘使いで、使う頻度が少なかった家は、暗さに浸食されているような感じの朽ち感を漂わせている。

シニア層を中心に、田舎暮らしがを夢見て物件探しをする方が多くなっていると思う。
ちょっと、薄暗い方が、田舎の家といった感じで、あまり「暗さ」は検討の項目として考えていないという方がいると思うけど、住みはじめて鬱々とする毎日の原因にならないよう注意してほしいと思う。

特に、世代が高まってくると、生活の中で、華やぐ気持ちなるイベントや、心情の動きが少なくなりがちだ。
肉体的な衰えももちろんで、視野は狭まりがちで、鮮やかな色味もふとすると感じにくくなることもあると思う。

せっかくの自然環境に恵まれた夢の田舎暮らしも、気持ちに影が差すようになってしまうなら、本末転倒だ。

せっかく選べる物件探しなので、妥協しなくはならないことは多いとしても、一ヵ所でいいので、明るい陽射しを浴びて過ごせる場所がある家を選んだ方がいい。

十里木の物件探しで、「暗さ」が、まず第一印象で、その後、自然の中の物件の共通項と感じたわけだけど、ともかく、内見初日一軒目は、まず感じたこととして、そこからスタートしたのだった。

十里木の住いは、検討時間としてはとても短い。
幾つか住まいの問題として気付くこともあるけど、住みはじめてから、見えてなかったメリットを偶然的に感じることの方が、圧倒的に多く、この家を選んでよかったと思う反面、その見えてなかったメリットに助けられていると感じている。

同じテーマでは、
十里木物件 内見初日1件目・・・落ちくぼんだ谷のような庭
に続きます。

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