美しい静かな田舎暮らしを考えて
別荘地で中古物件を買い、車なしで暮らす、地球にやさしい生活の軌跡。
木立の中の家に憧れたけど・・・落ちくぼんだ谷のような庭
もうすぐ十里木 [ じゅうりぎ ] に移り住んで、一年が経とうとしていることに気がついた。
十里木の物件を訪問した、内見初日のことを思い返している。
No.1 十里木物件 内見初日1件目・・・暗い
からの続き。
僕はゴールデンウィークにある程度の検討を終えていたので、落ち着いた期待しない気持ちだったけど、妻が見学を希望していたので、妻はわくわく気分で乗り込んだ、その十里木物件内見希望の一軒目。
No.1 十里木物件 内見初日1件目・・・暗いで、物件屋内の暗さと、自然に恵まれた中古物件で多く共通する屋内の暗さについて書いたけど、今日は敷地について。
今、思えば、残念だったのだけど、内見一軒目は、建物の周りを東から南にかけてとりまくウッドデッキがあったのだけど、結局、屋内から出て歩くこともなく、次の物件へ移動した。
・・・まず、真昼間なのに屋内の暗さに驚いたことが、その原因として大きい。
その「暗さ」で、見学意欲の半分ぐらいをそがれてしまったと記憶している。
その次点での理由となったのが、屋内から見える南側、ウッドデッキを挟んで、前庭に当たる敷地の部分が、大きくくぼんで谷地になっていたのだ。
今思えば、段々畑のように、植物を植えこみ、見下ろせる庭として考える余裕もあるけど、その時は、あまりにも野趣に富んだ野生そのものにしか見えなかった。
自然に恵まれた高原での物件として、「暗さ」の次に持っていた勘違いなのだけど、高原という印象から、標高の高いところに位置しても、敷地は平地の住宅街ほど同じぐらい平らではなくても、のんびりとしたなだらかな敷地だと、なぜか思い込んでいた。
いくら自然に恵まれたところとはいえ、人が住んでいるところだし、販売するにあたって、平らにしておくでしょっと、勝手な思い込みで物件の内見に臨んでいたのだった。
もちろん十里木において、平らな敷地である敷地を持つ物件もあるけど、溶岩地帯であるがゆえに、部分部分が激しく凹凸しているところが多いのが事実。。。
それを選ぶ物件対象として、不具合と見るか、自然の味わいとみるか、見る人次第であるけど、実際、きちんと活かせるかは難しいところだと思う。
人は、ある程度、平らな部分を求める生き物だと思う。
人は、平らなところこそ、人が持つ平衡感覚にストレスを感じない。
谷地という地勢は、住まう人によっては、特殊なバランスの環境を、与えることもあるだろう。
気温、湿気、陰・・・、それらをハンドリングしてコントロール出来て、メリットとして活かせるなら、その人にとって、そこは正解となりえると思う。
あまりにも凹凸の激しいところが、敷地内に存在すると、自然の木立の中とはいえ、ちょっと考え物で、内見初日一軒目の物件が、僕にはそうであった。
それでも、現オーナーによって、ある程度、整地されていたり、植木で眺めが楽しいものであったりするならまだしも、そこは、野生そのままで、下生えの中で、何かとぐろを巻いたものが息づいていそうな感じだった。
そして、江戸時代と明るさが変わらないであろう夜には、ウッドデッキの向こうが、スパッと切り取ったかのような闇の沼になることを予想した。
十里木に限らず、自然に立地する田舎物件は、都市圏での生活に慣れた者にとっては、夜がびっくりするぐらい暗い。。。。
十里木には街灯がもちろん設置されているけど、都市圏生活者から見ると、必要最低限度にぽつりぽつりといった感じで、都市圏のようにやたら、いろいろな照明の反射光に囲まれた夜ではないので、本当に足元さえおぼつかない暗さだ。
ただ、そのきちんと(?!)暗い夜が、気持ちにノイズの無い状態となり、快いのだけど。。。
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話を戻して、内見初日一軒目の物件は、前庭というか、敷地南側の谷は、特に夜、恐怖を覚え、慣れるのに時間を要するだろうと思えたのだった。。。
この谷地は、物件紹介のWEB掲載ページでは、確認できなかった事実なので、屋内の暗さ以上にショックだったかもしれない・・・。
WEB掲載ページそのままの印象で、現物の物件が存在するような期待は、さすがにすることはないけど、谷地の周りには、物件より高い木々が、夏の盛りに旺盛に枝葉を伸ばしていて、屋内をしっかり暗くさせるほどの陰影を作り、WEB掲載ページで見た明るい物件写真は、冬だけのものということも思い知らされたのだった。
・・・今、考える。。。
もしだけど、・・・・あの物件を買っていたとする。
敷地南側前方の谷地は、綺麗に植え込みをするだろうか、それとも土を入れ埋め立てるだろうか、・・・初めて見学した十里木の物件ということで、今でも思い入れがあり、そのことを、今でも興味深く考えてみることがある。