七福神ってどんな仏様?シリーズ
その2は、寿老人さまです。
●寿老人(じゅろうじん)
☆どんな仏様?
寿老人さまは、中国の伝説の仙人で
天に輝くとても明るい恒星である
りゅうこつ座α星(南極老人星🌟)の
化身とも言われる仏様です。
☆どんなことが願えるの?!
延命長寿の智慧の仏様として人気があります。
巡禮記の先達ポイントの
キーワードとしては、こんな感じです。
息長く続ける仕組みづくり、三方よしの智慧。
視点を広げる、大きな目で物事を観る。
長い目で観ることの愉し。
無知からではなく達観するからこその無邪気さ。
(いちいち問題にしないで笑える力)
健康で長く楽しめる人生を生きる智慧。
感謝することの習慣、心身の豊かさ。
外側に「ない」ものを探して浪費せず
「ある」ものを喜んで富を増やす智慧。
健康と長生きの象徴である雄鹿を
連れておられて、
不老長寿のシンボルである
桃を持っておられることが多いです。
また、経巻ものや杖もよく持っておられます。
桃は、古事記にも登場する
邪気や不浄、魔を祓うシンボルでもありますね!
イザナギのみことさまが、黄泉の国に
逝ってしまった最愛の妻である
イザナミのみことさまを追いかけてゆき、
妻の蘇りを請い願います。
黄泉の国の入口で
「私が出るまで中は見ないで」という
条件付きで待つことを許されますが、
待ちきれず、中を見てしまい、
その醜い姿にショック((((;゚Д゚)))))))
怒った妻に追いかけられる。。。
というあのシーンですね。
イザナミのみことさまはどんどん
手下をふっかけつつ追いかけてきますが
その時に、イザナギのみことさまが
不浄と魔を祓う桃の実をなげて
追手を追い払う場面がありました。
寿老人さまの、桃は不老長寿の象徴。
そして、不老長寿とはつまり、
健やかな身体と心を長く愛して
丁寧に生きるのには、ふさわしくないもの。。。
不健康で心もしんどくさせるもの、
健康の邪魔になる考え方や習慣などを
智慧で祓う、というものなのでしょう。
実は桃が出てくる桃太郎の昔話も、
「どんな時期に植えて、どの時期に待って、
どの時期に実がなり収穫できるのか」
という、生きるための農作の知恵を
文字のない時代に物語にして伝えたところから
きていると聞いたことがあります。
さる、とり、いぬは一年を通した時期の
ことでもありますよね^ ^
桃太郎さんの桃、に象徴されるのは
長く食べていく知恵、生きて暮らす知恵
でもあるということですね😊
短期は損気!
急いては事を仕損ずる!
病は氣から!という
言葉もありますが、
寿老人さまは、
長もちするこころの扱い方、
長持ちして生き生きといられる身体との
付き合い方について
教えてくださる仏様なのでしょうね。
これって、どんなお商売や取り組みに
おいても、基本となるものだし、
常に観じておきたいこと。
だけど、
焦ってる時や
頭ばっかりぐるぐるして目先のことしか
考えられないような時にも
あえて寿老人さまに会いに行くと、
少し大きな目でものごとを捉えられる
ことができると思います^ ^
●寿老人さまのご真言は
おん ばざらゆせい そわか
です。
〜あとがき〜
長い頭の寿老人さま。
宇宙人説とか、古代長頭人種説とか、仙人説とか
いろいろあるけど、
七福神として祀られる
静かに微笑むような優しいお爺さんの仏さまに
出逢えると、なんだか
そんなことはどうでもよくて、
ただ、ほっこり、座って
「そんなに焦らずに、ぼちぼちいこなー」
「大丈夫だから、笑ってお茶でも飲みなさいな」
と言われているよう。
どうぞ、寿老人さまのお智慧に触れて、
元気に、生き生きと長く愛せること
気持ちよく、続けられること
自分らしくストレス少なくやっていけること
体の健康、こころの健康、
視点のながーいお付き合いのこと。。。
手を合わせて祈願しながら、
ご自身でもそのために今すぐ
できることは何かな?と考えて
実際に一歩でも行動してみてくださいね!
巡禮記 松本育子
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