6月15〜16日 快晴 さわやか

 

さて、少しのお休みをいただきました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、信州より、樹木と樹木の花、お届け致します。

いつもご紹介している地域は、標高300m、気候帯は暖温帯の里山植生をお届けしています。本日はなんと特別企画。標高1500m、冷温帯の信州(長野県)に移動し、代表的な樹木たちをお届けします。

  豆知識:植生(その地域にある植物の集団)の成立は、気候要因に左右される。気候要因とは、温度要因と乾燥要因です。もう一つ、山の高さによる垂直分布です。垂直分布は温度要因とほぼ同じ分布になります。・・・

結果、いつもの地域は暖温帯(垂直分布で500mくらいまで)、今日は冷温帯(垂直分布で500〜1500mくらい)の植生です。1500mの信州に行くと、いつも見ている樹木たちとは、その様相が変わります。今日は、その代表的なものをお届けします。

 余談ではありますが、日本は樹木にとっては素晴らしい環境です。南北に長いので、冷温帯、暖温帯などいろいろですが、全体的に気温はよく、四季もあり、雨も多く、山では木がどんどん成長します。四季もあるので、年輪もしっかり刻んで。

かつて、里山では、そんな豊富な樹木を活用し、家を建てるときも、道具を作るときも、薪で火を起こすときも、しいたけのほだ木をとるときも、木の実やガンピをとるときも、山から必要な木を伐り出し、多くの恩恵にあやかってきました。いまではコンクリート、石油、甘くておいしいお菓子いっぱい。その結果、木は不要となり放置され、放置されたまま、木はどんどん成長し増え続け、人の住む一帯にも侵入していきます。イノシシ、シカを連れて。

ツンドラ地方や砂漠地帯では木も生えません。日本は亜寒帯(北海道)〜冷温帯〜暖温帯〜亜熱帯(沖縄)、多種多様な樹木が豊富に存在する、緑濃き国なのです。ありがたいことです。

さて、信州、冷温帯の樹木。2つだけご紹介。シラカバとナナカマド。

 

シラカバ(カバノキ科カバノキ属)高木、落葉、葉(互生、鋸歯縁)

          菅平で悠々と

 真っ白い樹皮。わかりやすいですねー

 ナナカマド(バラ科ナナカマド属)高木、落葉、葉(羽状複葉、鋸歯縁)

 ナナカマド(雌雄同株)の花

白樺湖 ナナカマドの並木、冷温帯です。

おまけ 白樺湖から蓼科山(2531m)を望む