6月8日

あの3月の山の姿から、春の新緑を過ぎ、山は緑の大競争時代へ。木々は光を求めて伸びる伸びる。もっと光を!ゲーテでしたでしょうか。

割と低いところで花を見せてくれていたつる性の木々たちも大競争。いろんな、手ごろな、手近かな木に覆いかぶさり、必死で光を求めて伸びてゆきます。伸びるということに優先的に栄養を使っているようです。つる性といっても、寄りかかり型、巻きつき型、巻きひげ型、付着型(気根)など様々の戦略を持って成長しています。これまでご紹介した、フジは巻きつき型・巻きつきながらも太る(肥大成長)。サルトリイバラは巻きひげ型・太らない(肥大成長しない)・では草本なのか・再度確認中です。スイカズラ、ノイバラは寄りかかり型・少しは太る。

ここではスギ、ヒノキやクリ、ウルシ科の幼木の上に乗っかかり、成長を妨害している。いま、成長期なのに。つる性木本(草本)どおしでも絡み合い、生き残り競争を展開している。この樹木たちの根っこは見えないけれど、たぶん地下での陣取り競争は、地上よりも熾烈なのです。

そんな様子を目の当たりにし、写真を撮ってみました。写真をとったものの、絡み合いがよくわかりませんが、投稿させていただきます。ご容赦ください。

フジの上にスイカズラが乗っている。写真失敗ですね

一番上に、サルトリイバラが覆いかぶさっている。

下から、ノイバラ、サルトリイバラ、スイカズラと覆いかぶさっている。

サルトリイバラが巻きひげを駆使してヒノキに昇る 登り龍

サルトリイバラ、巻きひげをチョロチョロ出してますね

そんな大変な山の木々達の戦いを尻目に、夜、シカが悠然と歩いているらしい。それが、なんと、田植えの終わった、稲の苗の、上の方の柔らかいところを、全部かじり取って食べている。シカ柵を飛び越えて。なんということでしょう!

シカの足跡だけ、写真がとれましたので、おまけ