いかに勉強を楽しむか①ー勉強の効能を考えておく | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 友人の東大出身の方々の中には、やはり「勉強はそれほど嫌いではなかった」という方が多いです。僕も、数学・算数以外は、そこそこ楽しむことができたかなと思える部分もあります。

 

 勉強自体は、やはり受験で使用するとなると楽しめないのが当たり前です。また、強制されるとやりたくなくなるのも人間のサガであろうと思います。ただ、それはそれとして、そこからどうせやらねばならない物事に対してどのように接していくかは、こちら側で選択できるわけです。良い選択肢を選びたいものです。

 

 勉強に対するとらえ方としては、僕はこと現代日本においては、10代における勉強こそがもっとも「お得」であり、費用対効果も高く、我慢しがいのある物事だと思っています。

 例えば、野球が得意だったとして、野球に投資しても、プロ野球選手になれるかどうかは、本人の才能や努力、なによりに大きく左右され、なかなか安心はできません。

 そもそもスポーツ選手も学ぶ姿勢のある方の方が大成している例もあり、勉強する、という姿勢は持っているほうが良いのです。

 芸事では、テクニック(努力)や感性(才能)よりも、もっとメディアでの写り方、見栄えのよさなどに左右され、これまた汚い世界、読めない世界でもあります。

 

 しっかり勉強して、日本でいうところのMARCH以上の大学に行くと、これは僕がいろいろな教え子のその後を見るにつけても、大きな違いがあります。収入がやはり違いますし、友人層やその他就業環境なども大きな違いがあります。「あ、4kテレビ欲しいな」と思ったときにポンと買えるくらいのw、そこそこ自分で自由に使えるお金が、20代中盤であるかどうかはやはり大きな人生におけるポイントです。

 

 今月あと数千円しかない、と昼飯や夜メシの値段の札ばかりが気になる生活は結構きついです。これがイメージできないから、勉強しない・できないという子も多いようです。

 僕は1週間で1500円という生活を2回ほど経験していて、先輩の結婚式の祝儀に難儀したり、キャッシングで急場をしのいだりといった、(音楽修行のせいでですが)経済的困窮は何度か味わっていて、それはそれは惨めな気分です。

 

 実家暮らしではないので、家賃も滞納すると、ほんとにホームレスになるしかないので、けっこう精神的にもきつかったです。

 遊んだり、機材を買うときも全力で今月の経済状況と給料やローンなどの計算を頭でフル回転で行っていて、すっきり楽しめない現実もあります。このような状況に、油断しているすぐにとなるのが資本主義社会でもあります。

 

 そのような現実を知らない、では済まされません。どこにでもそのような現実は転がっていますし、テレビでももっとひどい状況を描写しているものもあります。イメージを膨らませ、現実としてとらえておくことが、勉強の基礎としても大事です。親御さんの方もそれを我が子に語っておかねばなりません。

 

 まあ、僕はその後、東大と受験教育という自分の最大の特徴を生かして、問題集を書き、フリーランスの家庭教師に突破口を見出していくのですが、そこでも学歴に助けられている部分が大きいのです。

 

 

 長い目でみると日本のためにはならないのですが、学歴が「能力証明」「我慢証明」のようなものになっていて、20代中盤から努力し、何かの能力で秀でたとしても、なかなか収入や地位に反映されることは少ないのが現状ではないでしょうか。(または努力分には報われにくい)

 要は、ダサいことではありますが、『学歴』に勝る見方をされることは世間では少ないです。理系ではまだそうでもない部分もありますが、東大出身の僕がそう感じるのですから確かな実感はあります。

 

 僕も東大出身ということで、いろいろなところで不当?に高い評価をされ良い仕事にありつき、結果、そこで頑張れたことで能力や見識が伸び、実際にまわりの方より優れるようになった、というパターンを数度経験しています。社会に出てからのスタート地点も少し違う印象なのです。

 

 もちろん、遊びたいざかりの学生時代に死ぬほど勉強しているのですから、していない人間よりは何かに気づいていたり、事務処理能力自体は高い保証があります。また、10代で反抗せずに勉強ができた、という『格』面の評価もあるでしょう。それを「学歴」という形で残しておくのは、なかなかに今の10代にとっては賢い手段ではあるでしょう。

 

 ただ、学歴があるからといって、20代以降の努力が鈍れば、凡人以下、それどころか、責任ある立場を務めたり、大きなことを任されてしまうので、却って社会的、倫理的にマイナスにも転じやすいことを覚えておきましょう。

 

 やはり10代のころに勉強しといてよかったな、という感覚は僕に根強くあります。ただ、絶対に10代には戻りたくないのも事実です。それほどにきつく、暗黒な日々でした(笑) 

 ただ、そのおかげで今は収入も安定し、自由度の増した人生を歩めています。まだこの年でも夢を追えている自分もいるので、10から18才くらいまでの自分には感謝しております。

 

 そして、ジャンルは変われど、努力することは継続中であり、それがもう楽しくもあるし、楽しんでやろう、という気概も持ち合わせます。有り難いことです。

 ここから、今の自分の縁ある生徒たちに言えるメッセージも多岐にわたり、少々家庭問題を抱えた生徒にも臆することなく、冷静で生きる意見を伝えることができるようになっています。

 

 次回はもっと下世話に「勉強を楽しむ」というポイントで書いてみたと思います。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

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