(受験における)運気の正体 | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 いろんな子がいるものですが、僕はこれまでの経験から、『能力』『伸びやすさ』は別にあると見ています。これに、『運』の要素が絡んで、受験というのは合否が決まっていくんだなという感覚です。

 

 先生運、師匠運に恵まれまくってきた僕が言うのもなんですが、『運』という要素もある程度はコントロールできるものだと思っています。それはパワースポットに行くというような、科学的根拠のないものではなく、『行動』や『言動』で変えていくのです。

 

 よく思うのですが、近頃流行りのパワースポットやお守りやお祓いなどをよく使用する人は、かえって無神論者や何もしない人より運が悪くなっているのではないでしょうか。まあ、運が悪いからそういうのに頼るのでしょうが、スピにハマるほど(意外とそういうお母様は多い)運が悪い人が多い、というのが一昔前に星座占いでプロ並みの見解ができた僕の経験からも言えるのです。

 

 その理由は『依拠』にあると僕は見ています。有名な神社で合格祈願のお札やらをもらって来たご家庭は、どこか安心しています。

 見えないご利益をどこかで期待し、勉強すべき時に勉強行動が『鈍っている』という感じがするのです。それでは、安心することで不合格を呼び寄せているようなものです。それならいっそ、不安で良いではありませんか。

 

 だから、僕は有名ななんちゃら天神などは(過去の合格実績からも合格率悪すぎですw)あまり信じていないし、本当の神様なら『楽して受かろう』『合格保証を神社・仏閣でもらおう』などという輩はことごとく落としてくれるはずだ、と信じます。

 過去に有名な神社などでお札をいただいた方で不合格だった方は、努力が足りないので『正しく』落とされたのかもしれませんよ。そもそも、健康に家族が息災で受験できること自体が奇跡みたいなもんなのですから、そこへの感謝が神社などでは先かな、とも思います。

 

 また、運の悪い子というのにも共通項がありまして、先祖の因縁などの僕に感知できない話は別としまして(笑)、以下のようなものがあります。

 

・自分で自分のことを卑下する、馬鹿にする

 ……『俺なんて馬鹿だから』という人間は多いものです。でもそれをわざわざ自分でいうことの意味を考えてみては如何でしょうか。受験においては、自信家・自己肯定感が強い子の方が、(ない子に比べれば)良い結果は残していくものです。(本当は自信がどうこう言ってる時点で、言ってない子よりやや弱いですが)

 

 本当に自分をバカだ、ダメだ、と思っている人間は、すでにがむしゃらに努力をしています。努力行動が伴わずに嘆いているだけ、という子は、まだどこか余裕があります。

 本当の意味では『バカだと思っていない』『努力行動に移れないだけ』であり、それが無自覚なので、弱いです。自分への言い訳をたくさん用意している可能性が高いです。

 

 やはりこの場合も、まあ自分を卑下するのはさておき、自分がどういう『行動』をとっているか、を自省したほうが良いと感じます。自分を卑下することは、ここまで命をつないでくれた親や先祖全体をバカにすることにもつながり、その非礼に無自覚ですので、そんな人間が運がいいはずがないよな、とも思います。

 

・他人のことばかり話している

 ……○○ちゃんは90点だった、○○よりはマシ、など自分より他人ばかりを気にしていると、「比較」の悪いところにからめとられてしまいます。これは親御さんも注意が必要で、どこどこのなになにちゃんのご家庭は筑駒で〰、などの話を過剰にする必要はありません。

 

 ほとんどのこのパターンの子は、「物事の表面」しか見れていないです。その点数をとるのに、見えないところで普段どれだけの努力をしているか、遊びの時間を削り心労をつくしているか、などに視点が向いていません。名門校にいったご近所さんが、どのように頑張っていたか(中身)を話すならば良いのですが、どこどこの学校だから、何点だから、アルファクラスだから、すごい、はいろいろと違うと僕は思います。

 

 僕自身も東大生としての見解(先生は頭がいいから~、的なw)をいろいろと言われますが、まずは僕の小中高の努力量を慮っていただき、真似していただければよいと思いますね(笑) 才能の話はそのあとです。

 

・親に対する態度が傲慢、不遜、妙に偉そう

 ……これも裕福な中学受験生にはよく見かけます。中高の難しい時代ではある程度は仕方がない部分もありますが、基本的に親への態度が極端に悪い、不遜である子は、大きな失敗を親とは全く関係ないところでするものです。周りの怪我や病気などの事故も含め、入試で大失敗したり、親子関係がこじれたり、があるのです。

 

 現代日本の親というのは、子供にとって世界でもっとも気をつかわなくても良い生き物です。最も気をつかわなくてもいいからこそ、そこにその子の「本性」が出るのです。その本性が不遜であれば、いろんなことにも不遜なのでしょうし、事故などの警戒心も想定もなく、用心もしないので、いろんなトラブルを引き寄せることになるのです。

 

 仮に頭がよく、成績が優秀だとしても、そんな様子では、いろんな細かいトラブルが起こることでしょう。

 入試もよく思いがけない落ち方をします。僕も察知ができて注意したことが何度かありますが、そのトラブルを未然に防げたのかどうかは自信がありませんね(笑)

 

・感情の上下が激しい

 ……感情の上下差というのは、難しい問題ではあります。日本人は温厚で災害時にも整然としていて諸外国から驚かれることが多いですが、そのような「日本人らしさ」の中では、感情の上下が激しい子はやりにくいんだろうなと良く思います。(そのよき日本人らしさも最近の都会では崩れつつありそうですが)

 

 脳神経学的には、アドレナリン活性などのホルモンが関係するのでしょうが、感情の上下が激しい方は子供でなくても扱いにくいものです。普通の友人関係でも、ちょっとのことを過剰に気にしたりする友人などは、めんどくさいから呼ばなくなるものだと思います。

 

 というのも、そういう方は、ものすごくこちら(教える側・大人側)が「気を使う」のです。気を使わせる、といってもいいです。

 講師側にとってみれば、生徒が癇癪を起さないように常に腫れ物を扱うように対せねばならず、これは普通の子を教えている時の数倍、疲れます。しかも賃金が一緒ですから、本当にやる気を削ぐことにもなります。クレーマーやモンスターペアレントみたいな方のお子さんにも同じことが言えます。言うべきクレームとそうでないことは、理路整然とわけておくべきでしょう。

 

 過剰に気をつかわなければならない指導は、気は張るのですが、いろいろと抜けが多くなります。また、こちらも指導内容以外のことはしゃべらなくなります。それは大きな目で見たとき、本当に大きな損となるのです。今までの僕の指導でも、ついでにしゃべったことが入試に出た、なんてことも数回あります。(入試前日にしゃべったことがでたこともw)

 

 やはり長じては、その子にとってもしっかりとは教えてもらえないことになります。有用なこと、人生で本当にその子のプラスになること、というのはお互いがリラックスした中でないと生まれない、と指導経験からも言えます。

 

 僕はそういうのに慣れてしまったし、慈悲の視点(このままじゃかわいそう、という視点)から、そういう子でも一生懸命やってきた自負はあります。僕自身は感情の上下があまりないので、割とそういう子に気に入ってもらいやすい、というよくわからない性質もあります(いいのかわるいのか、笑)。ですので、そういう子の損なところはよく見てきています。

 

 やはりそういう子を見ていますと、名君のような先生に当たっても、小さなことでずっと文句を言ったりしているものです。塾などでは、その感じで良い先生も避けてしまい、もっと指導力のない先生に当たっていくことになります。結果、ずっと文句ばっかり言ってる、というパターンにもなります。

 また、結局は自分のに閉じこもって、あまり自分が出せないパターンの適応をしていくことも多いようで、よけいに可哀想なことにはなります。

 

 感情の上下、特に怒りの感情には気を付けた方が良いでしょう。胃に穴をあけてでも我慢する方が良い場面も多いと感じます。また、怒れば怒るほど、怒りの沸点がさがる現象も脳科学的に説明がつきそうです。(アドレナリン受容体などで)

 

 古き良き日本人の心を、僕らの世代がもう一度意識的に持つ必要があるのかもしれませんね。でないと子供たちにうまく伝わっていかないかもしれません。本当にここ10年くらいで、とんでもなく非常識(だと思えるよう)な子供は増えています。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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