一言でいうことが論述力につながる | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 国立大学の現国の二次試験や開成、学習院(女子)中、武蔵中、大学入試の小論文など、長文を書いて学力到達度をはかる学校は多いです。やはり、ある生徒の頭の良さ、学習到達度をみるには文章を書かせたり、人前でスピーチ、プレゼンなどをさせるのが良いと思います。

 

 これは社会人になってもよく使う能力であり、やはり勉強をしてきたかどうかは、僕からみると大人でもすぐにわかってしまう部分があります。(まあ、漢字をあまり知らない、とかでもわかってしまいますがw)

 

 小学生で文章力をもとめてしまうのは、なかなか酷ではあるのですが、入試のためにある程度は形にしておかねばなりません。やはりここで読書量が足りていないと、中々難しい面はあります。記述の技法や読み取り方を言っても、受け手側の問題で理解してもらえない部分があるのです。

 

 ただ、中学受験ですと、国語の宿題などを真面目にやっていると、かなりの文章量に触れていることにもなり、自分では1,2冊しか読んでいなくても大丈夫な子もいます。

 

 最近では、読書する子は、数学能力にも目覚めていくのではないか、との見解を僕は持っています。(まあ、ずっと子供っぽいヤツやラノベばっかだと厳しいですが)だいぶ根拠ももてるようになってきていますので、そのうちここでも記事にしてみたいと思います。

 

 

 さて、文章の下手な子、ある程度「まったく書けない」という状況を抜け出した子の洗練されていない文章とは、だらだらと長いことが多いです。普段の会話を聞いていても、まとまりがなく、要点がよくわからないことがよくあります。どこで笑ったらええねん、みたいな感じです(笑)

 校長先生の話や、えらい人の話、結婚式のスピーチなどでも、「よくわかんねえな」「眠い」となるパターンの人は同じ症状が出ていることが多いです。

 

 話し方の場合は、緩急やネタにオチが無い、など原因はいろいろありますが、記述でまとまりがない文章を書く子も、似たような原因を感じます。

 

 とにかく、一番にわかりやすい良くないポイントは一文の長さ(。から。まで)です。

 

 基本的に何字制限のものでも一文で書いていて、最初の方の内容と最後の方がかみ合っていないパターンが多いです。また、同じ言い回しを何度も繰り返したり、語尾が全部同じなどのダサい文章のパターンがあります。これはしゃべりでも同じことです。同じ言葉が何度も連続して出てくると、わざと技法としてつかっていない限りはかなり退屈な印象を与えます。

 

 退屈な文は当然、内容もよく伝わりません。記述ではポイントがぼやけて点数になりにくいです。

 

 ぜひとも、どんなことでも「一言でいう」訓練をしてほしく思います。または、文章で言うところの1行くらいですべてを表現する気持ちです。かといって、自分の言いたい内容が伝わり切らないような切り方ではだめです。まずは、短く要点をポンと言えるようにし、それから文章を「詳しく」言う気持ちで問題に問われている字数にしていくのです。

 

 読書感想文などでも、自分の体験の具体例などは長くなりがちです。そこは人が聞いてもよくわからない部分なので、短めで良いなど「バランス感」を持つことが大事です。

 

 たとえば、ハリーポッターですと、「どこが面白い?」と友達に訊かれたとします。そこで「ええと、ハリーが最初いじめられてて、ドラコとかいういじめっ子みたいなやつがいて、ハーマイオニーって真面目な子が本をたくさん読んでて、まず……」といちいち全部を細かく説明していては、退屈な上、よくわかりません。

 そこで

「まあ、有名な魔法使いの息子として生まれてしまったハリーがさ、友情とかを通じて成長していくわけよ。有名人の息子ってきっついやん? でもそれを跳ね除け、その途上でいろんな愛情の形に気づいていくのがこれまたええわけよー」

 と先に言いたいことを言っておき、このに、印象に残ったエピソードを述べていけばよいのです。こうすると、自分の中で「最初にこれいって、最後こうして、オトそう」といった構造が浮かぶのです。

 

 最初は無理でも、そのように意識するだけで変わります。この技法は小論文や記述でも使えますし、教室や普段の会話で笑いを獲る時にも使えます。

 

 最近はこのブログも記事が長くなりがちなのですが、内容は毎回、必要最小限にしています。けっこう、まとまり具合に関しては、論述のお手本としても使える構成になっていると思いますよ。「結論(問題提起)→具体→まとめ」などの構造を感じてもらえると幸いです。また、短所などの『指摘』に終わるのではなく、なるべく読者の方が実践して役に立つことを入れている点なども注目してほしいですね(笑)

 

 また、一文として長すぎる文章はほとんどないのではないでしょうか。それは、僕がいろいろ経験する中で、「長すぎる一文は伝わりにくい」「一文が長い人は説明が下手」という経験則、ジンクスを持っているからです。記述式でも、塾では1文で書けという所も多いのですが、50字以上であれば、2文にしたほうがいい子は多いです。

 

 ってことで、今日は「一言で言ってみろ」という長めの内容の記事でした(笑)

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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