春休みにしておきたいこと | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 毎年、この時期には春期講習はまだ余裕があるから、ちょっと難しいのをやっといたほうがいいよと言っています。過去記事を見ても、まあ、似たようなことを何年かおきに記事にしています。中学受験の上位層を狙う方にはプラスワン問題集(右のウィジェット参照)がこの時期はもっとも適しています。

 今年の受験でもそうでしたが、やはり、直前期というのは余裕がなく、一つのことしかできません。でも僕の心の中では「ほんとはあれとアレもしといたほうがいいな」と思っているものです。が、秋以降はそんな余裕はなく、その子の段階に合わせて、必要最低限かつ過不足のない戦略をとらないといけません。

 直前期で一番どうしようもないのは、「国語力」です。読解力と言い換えてもいいかもしれません。こればっかりは1,2ヶ月やそこらでは上がらないのです。焦って読書にいそしむと言っても、直前期はそんなことをしていると、もっと必要で得点に直結することもせねばならず、取捨選択を行わねばなりません。

 ですので、やはり一番大事なのは、「読書」。それもやや難し目で教養の高い作者が書いたもの、がよいかと最近では感じます。
 芥川龍之介の初期作品を読んでいないのなら、是非ともこの辺で読むことをおすすめします。鼻、羅生門、蜘蛛の糸、杜子春、トロッコ、などは、たまーにいまでも中学入試には出ています。

 もしくは、青い鳥文庫やつばさ文庫のコーナーに行き、その辺にあるやつの中から面白そうなものを一冊選んで読む、というのが良いです。それを制覇したら次に行く、という感じで次々と行くべきです。春休み終わりまでに2冊くらいは読めるのではないでしょうか。1冊で終わらせないのも若干コツとしてはあります。
 これらならよみがなを振ってあるので、安心して読めます。ハリポタも最近は静山社から手頃でふりがなもある、文庫サイズのものが出ています。すごく良いです。僕も炎のゴブレットまで読みました。
 
 ただ、新6年生で上位層の子たちは、普通に新潮文庫などの大人と同じものを平気で読んでいる、ということも知っておいてほしいかと思います。もうそういうレベルに達しているのです。こないだも、宮部みゆきさんの「ソロモンの偽証」を読んでいる子がいました。まあ、エグいものが多いので、このあたりのミステリーはあまりオススメはしませんが。

 ということで、ほんとに上位層に行きたいのならば、大人と同じように文庫コーナーに行き、タイトルでパラパラと見て、面白そうなものをとってみるのも良いです。気に入った作家さんができたら、その人のものをどんどん読んでいくのも深まって面白いです。現代作家のものであれば、そこまで難解な文章の人はいないでしょう。

 僕自身は、青い鳥文庫的なものは一切通っておらず、虫の本とか電車の本ばかりでした。気に入った作家を追いかける傾向がありまして、芥川(小6春)から吉川英治、山田詠美さんと来て、辻仁成を若干とおり、大江健三郎(この辺で大学2年くらい)まで行き着いています。今は、いろんな作家さんを広く浅くよみ、そのまま深めていってやろうと思っています。

 また、計算が遅いな、と思う方は、この長期休みのうちに公文的な繰り返し計算演習をやっておいたほうが後々楽です。これは高校受験の方でも同様です。

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