小6や小5の中学受験生を例えるなら、こんなタイトルのような言葉が当てはまるのではないでしょうか。

親の心、子知らずとはよく言ったもので、いつの時代も当てはまるようです。

こういったことで親がピリつくのは、仕方がないことなのかもしれません。

なぜなら、そのピリついている親も、同時期には大なり小なり自分の親をピリつかせてきたはずだからです。

ただ、性別の違いによって、その状況は多少異なります。

 

男子にあるのは、受験というものを意識できない子が多いことです。

受験どころか、目下の成績、クラス替え、復習テストなど、安易に考えがちです。

そんな状況を看過するはずもないのが、お母さんたちなわけです。

少なくとも中学受験を目指そうとするようなお母さんは、教育熱心な方が多いです。

わが子のため、将来のため、あわよくば日本のため、とか考えている人が多いでしょう。

必然的に厳しい対応になりがちですが、そんな様子をお父さんは遠くから見守っていたりします。

なんだったら見て見ぬふりをしているかもしれません。

 

実はお父さんは会社や組織、なんだったら自分の子供のころの実体験から解っているのです。

バリバリ体育会系の中で育ってきたのなら上下関係や言葉遣い、触れていいことと悪いことなど身についていきますが、もはやそんな時代では無いため、必要以上に言っても聞かない(=効かない)子が多いことを。

私も男子だからよく解ります。

だから世のお父さんは、「まあエエやんけ」「そんなもんやって」「『痛い目を見る』までほっとけ」などと言うわけです。

程度問題ではありますが、成績やクラス替えなどに関しては、本当に痛い目にあったほうが良いと思っている人も多いでしょう。

それをお母さんたちは絶対に許せないのです。

だから中学受験生を抱える家では、我が息子のことを巡って口論、夫婦げんかが絶えない家も結構あるでしょう。

「そんなもんか」と流せるお母さんは、ほとんどいませんからね。

 

女子にあるのは、成長とともに親離れする子が多いということです。

特に異性親、父親を煙たがる傾向があります。

これは男子が母親を煙たがることと一緒なのですが、成長期が遅い分、中学生のころになりがちです。

対して女子は、早ければ小5の後半、遅くとも中1前半にはやってくるでしょう。

女子は元々、自分と似たような子たちと群れる性質があるため、そこに割り込むのは御法度です。

この時期にお父さんが対応を誤ると、下手をすればずっと口をきいてくれなくなる可能性もあります。

その時期が小6の受験期に来ると、大変なことになります。

 

受験期というと、男女ともに本当にストレスが溜まります。

うまくこのストレスを解消する方法の一つが、『会話をする』ということなのですが、この重要性が解っている人は少ないでしょう。

いつの時代も世の女性は、話をするのが大好きですね。

「井戸端会議」なんていう言葉もあるくらい、昔から近所のおばちゃんが集まって、「うちの旦那は~、、、」「うちの子は~、、、」なんていう光景を見たことがあるでしょうし、やったこと、というよりやっている人も多いでしょう。

それですよ!それ!

そうやって日々のストレスの発散、感情の共有などを行っているのです。

もちろん男性も同様のことをやっているでしょうが、その頻度・程度は比べるまでもありません。

ドラえもん、サザエさん、クレヨンしんちゃんなど、有名アニメでも頻繁に描かれるこのシーンに、お父さんが加わっているものを見たことがありますか?

これらの名作において、実は女子の必然の行動原理を表しているのです。

そしてそれを女子たちは、小学生のうちからやっていたりするのです。

 

ここに異性親が入るとどうなるでしょうか?

少しは良いかもしれませんが、グイグイ来ると嫌われるのが目に見えています。

私自身、自分の生徒たちとの距離感は大切にしています。

物理的距離はもちろん、精神的距離もです。

授業をしている時や、他愛のない話をしている時、全てにおいて思春期の女子との距離感は、成績に直結すると思ったほうが良いですね。

女子は男子の様々なことに敏感です。

例えば、タバコ臭(=私は一切吸いませんが)や飲酒後の臭いなどから、○○ハラというハラスメント関連まで。

子どもなら教室や駅で暴れまわったり、アホな会話をしている男子を毛嫌いしがちです。

「だって、男子ってアホやもん」とよく聞きますね。

そういうところまで気を付けていかないと、多感な時期の女子には対応できません。

これは経験則から来るものです。

私の授業を見たことがある人なら、解ると思います。

 

 

さて、世の中には、様々な討議の分野がありますが、どんな人でもディスカッションができる分野があります。

それが『教育』です。

なぜなら、日本において教育とは、大なり小なりすべての人が関わったことがあるものだからです。

ゆえに、激しいディスカッションになりがちです。

ところが、時代の変化とともに大きく変わるのも教育です。

その変化についていけない人も多く、何が正しく、何が間違っているのかを判断するのも難しいものです。

そして何より、教育の対象である子供は、一人一人が違う「人間」なのです。

全てを画一的にみるような方法では、対応しきれません。

機械じゃないんだから。

同じ範囲、同じ分野、同じ教材を使っているとしても、一人一人に違う伝え方、かみ砕き方をしないといけないのが解りますね?

これを大前提において、この夏期という約40日間、頑張ってほしいですね。

 

 

●○過敏になる必要はないが、キチっとはしておくべき。○●

 

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