昨日の東京新聞社会面に「落とした人になりすまし現金着服」という記事が出ていた。

やはり公共機関の職員といえども、悪いことをする人間はいるものだ。

思いだしたのは昭和62年、滋賀県の叔母の葬儀の後、従弟に京都まで車で送ってもらい京都駅から東京行きの新幹線に乗った。

大阪よりもっと遠くのところから乗ってきたと思われる女子中学生が大勢降りてきた。

中学生が降り切った後、乗った客車の座席に座ったら下に財布が落ちていた。

咄嗟に追いかけようとしたとき発車のベルがなり、拾った財布をどうしようかと考えた。

車掌に渡してもお礼を言われて(着服され)オシマイということが考えられる。

そこで社に持ち帰り、京都駅に電話し東京行きの列車の時間を告げそこに降りた修学旅行の中学校の名前を聞いた。

宮崎大学付属中学校だったと思う。

次に宮崎大付属中学校に電話をして事情を話した。

暫くして電話が入り間違いなく私どもの生徒です。

今は京都市内を見学中で、落とした生徒に告げたら(ポケベルの時代だ)諦めていたので大喜びしていますということで、中学の住所を聞き、財布をお送りした。

後日、その生徒と母親と校長からお礼の手紙をいただいた。

その子はいま50歳前後のはず。

お礼にといただいたテレホンカード。

使えずにいるが。どこに閉まったのだろう。