今日(7/3)の東京新聞「こちら特報部」より。
BBC調査



英国放送協会(BBC)が先月発表した2014年版の国際世論調査によると、日本は「世界に良い影響を与える国」の五位だった。
高評価ではあるものの、
前年の四位から一つ順位を下げた。
前年の四位から一つ順位を下げた。
何が印象を悪くしているのか。
(清水俊介、林啓太)
この調査は、BBCの海外向け放送「BBCワールドサービス」が05年に始めた。
現在は二十数カ国の二万人以上を対象に、ある国が「良いか」 「悪いか」を対面や電話で聞き、結果をインターネットで公開している。
06年から調査対象になった日本は、06年、07、08、12年と計四回も「世界一に輝いている。
それ以外の年も四位以内の上位を維持してきた。
ところが、14年版では、日本人気にかげりが見えた。
今回の調査は昨年12月から今年4月にかけて世界二十四カ国で実施。
24,543人が答えた。
それによると、日本が「良い影響を与えている」と答えたのは全体の49%。
ドイツ(60%)、カナダ(57%)、英国(56%)、
フランス(50%)に次いで五番目だ。
順位も、49%という数字も過去最低だった。
一方で「悪い影響を与えている」と答えた人は、過去最多の30%に達した。
日本への評価が急落した国の筆頭は中国だ。
09年には40%が「良い影響」だったのが、22年には17%。
14年はわずか5%にまで落ち込んだ。
同じ傾向の韓国は、2年には「良い影響」が68%、22年は21%、14年は15%と続落
した。
した。
過去最悪ともいわれる日中、日韓関係の影響をもろに受けた格好だが、見過ごせないのは、インドやインドネシアなど九カ国でも前年より好感度を下げている点だ。
日本の外務省も同諷査に注目する。
対日感情の推移を把握できるからだ。
広報文化外交戦略課は、今回の調査結果について「中韓と良い関係を築けない日本が、『けんか両成敗』的に他国からネガティブに見られている」と分析する。
識者はどう見るか。
平和問題を調査研究するNPO法人「ピースデポ」(横浜市)の湯浅一郎代表は「日本の過去の好感度の源泉は、非軍事の分野で国際貢献する『平和国家』のイメージだった」と指摘した上で、好感度低下の原因を安倍政権に求める。
平和問題を調査研究するNPO法人「ピースデポ」(横浜市)の湯浅一郎代表は「日本の過去の好感度の源泉は、非軍事の分野で国際貢献する『平和国家』のイメージだった」と指摘した上で、好感度低下の原因を安倍政権に求める。
「今回の調査は、安倍政権が特定秘密保護法や解釈改憲を
急いでいた時期に行われた。
従軍慰安婦の問題もあり、海外メディアは日本に厳しい見方をしていた。
『平和国家』のイメージが揺らいだ」04年にイラクで取材中、武装勢力に一時拘束さ
れたフリージャーナリストの安田純平氏は「世界に悪い影響を与えているというよりは、日本の存在感そのものが薄れてきている」と感じている。
先月にイラクを取材した際、陸上自衛隊が派遣されたサマワなどの対日感情は悪くなかった。
だが、イラクに限らず、世界のどこへ行っても中国人に間違われることが増えたという。
だが、イラクに限らず、世界のどこへ行っても中国人に間違われることが増えたという。
昨年、大阪市で憲法九条に関する国際会議を開いた弁護士の梅田章二氏は「自
衛隊は海外には行かないものだと世界の人たちは思っている。
衛隊は海外には行かないものだと世界の人たちは思っている。
集団的自衛権を行使できるようにすれば、さらにイメージは悪くなるだろう。
いま一度、平和国家であることの価値を見つめ直すべきだ」と訴えた。
