政府は
福島原発事故収束はいつと考えているのか
朝日新聞は、東京電力福島第一原発事故を調査した政府事故調査・検証委員会が吉田昌郎元所長(故人)ら772人から聞き取った聴取書(調書)について、朝日新聞は事故発生当時の民主党の菅直人内閣で対応にあたった主要閣僚ら72人の政治家を取材した。11人が聴取を受けたことを明かし、10人が調書の公開を容認した。

朝日新聞より
東京新聞では6/4 当時の菅内閣官邸が迷走している模様を伝えている。

「どういう状況なんだ」 「原発はどうなるんだ」。
官邸五階の執務室で首相の菅直人(64)はいらついていた。
「君は原子力の専門家なのか」。
声を荒らげる菅に原子力安全・保安院院長の寺坂信昭(57)は「私は東大の経済学部出です。専門家ではありません」と返すのがやっとだった。
官邸では東日本大震災の被災者救援に向け、首相を本部長とする緊急災害対策本部が史上初めて設置された。
そこに東京電力福島第一原発で原子炉が冷却不能との報告が飛び込んできた。
「私は背筋が寒くなる思いがしたわけ。で、とにかく状況を聞きたいと思ったわけ。
だけど事故の時に原子炉のことが分かってない人が説明に来たって、聞いている
方は分かるわけがない」
方は分かるわけがない」
菅は東工大理学部で応用物理学を学んだ。
冷却機能を失えば、炉心溶融に至ると容易に想像できたという。
「原発は俺が見なきゃいかん」。
他の閣僚任せにはできないと気を高ぶらせていた。
同じころ、原子力安全委員会委員長の班目春樹(62)は、官邸四階の大会議室前の広い廊下で延々と経ち続けていた。
原発で重大事故があれば、自治体や住民に異常を知らせる原子力緊急事態宣言を首相が即座に発令する。
専門家として政府に助言する役割を担う班目は宣言を出す会合に立ち会う決まりだが、それが一向に始まらない。
だが班目は楽観的すぎた。
時間を追うごとに事態は悪化していく。
東電から派遣された原子力部門の元最高責任者武黒一郎(64)とともに首相執務室に呼び出された。
「どうなるのか予測を出せ」と迫る菅に、二人は返答に窮した。
東電本店からの情報は断片劇で、保安院からは原発の図面すら届かない。
班目らはこの夜、閣僚らが集まった宮邸地下中二階の小部屋と五階の首相執務室を行き来しながら、記憶を頼りに菅に助言を続けたが、対応は終始後手に回る。
「東電が送れって言うから、一生懸命電源車を送ったわけ。着いて『ああ良かった』と思ったらプラグが合わない、配電盤もやられているという。何をやっているのかねと思ったよ」。
菅は当時のいら立ちを振り返る。
菅はこうして専門家と呼ばれる人々への不信感を募らせていった。
これが後に「官邸の過剰介入」と批判される行動に彼を走らせることになる。
情報もないまま、手探りで事故対応や住民避難の指揮を執る。
闇をさまよう、計器の見えない飛行機。
全電源を喪失した第一原発だけでなく、官邸もまた別の暗闇を飛んでいた。
(敬称略。年齢、肩書は当時)
(敬称略。年齢、肩書は当時)

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この組織は何を知らせたのか、それは恥を晒したのです。
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あれから3年3ヶ月。
未だ、放射能は封じ込めることはおろか、炉心の取り出しも出来ず、どうすれば収束が出来るのかすら分からないでいる。
事故調の開示も、原因の追求も、単なる個人か民間企業が起こした小さな事故だと思っているようだ。
原発の専門家とは、順調に稼動する「原発のマニュアルは持っている」が、「失敗したときのマニュアル」などもってはいない。
マニュアルとは問題なく進むことのためにあり、失敗のマニュアルなど無いのだ。
それが現代の「マニュアル教育」の欠陥なのだ。
机上の理論は分かっているつもりでも、現場の具体的な構造・仕組みを体で知っているわけではない。
だから、事の重大さが分からないから、官邸の廊下で待っていられるのだ。
そんな人間が原子力安全委員会委員長だということが、官僚機構の最たる形骸化した形式的な組織なのである。
痛いほど分かったはずなのに、安部政権になった途端、福島原発事故の収束の経過がモグラが地下に潜ったように、どこでどうなっているのか分からなくなった。
朝日新聞の記事では、元閣僚の調書の公開をめぐっては、菅義偉官房長官が5日の会見で、本人の同意が得られれば「必要な範囲で開示をしたい」と述べ、調書を保管する内閣官房に確認作業を始めるよう指示した。
当然、調書を公開しても、福島原発事故の放射能汚染を封じ込めることにはならないのだが。
ところで、2020年の東京オリンピックの開催は分かりましたが、福島原発事故の放射能封じ込めはいつになるのか早く発表をしていただけませんか?
拉致問題が進展したと、いきなりぶら下がり会見をした安倍さん!