鉄人 | 副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

副住職&若坊守の奮闘日記【第二章】〜住職&坊守編〜

浄土真宗本願寺派のお寺の副住職&若坊守がお寺の日常をつづって参りましたが、一昨年より急遽、住職&坊守の立場となりました。
より奮闘する日々を、気ままにつづって参ります。

母校 平安の大先輩、衣笠祥雄さんが今生のいのちを終えられました。

 

大腸がんを患われ、71歳のご生涯でした。

 

体調が優れない中でも、最後まで解説者の仕事を全うされたとの報道を聞きました。

 

2215試合連続出場をはじめ、数々の記録はもちろんのこと、

 

まさに鉄人。

 

私が高校3年生の時、創立120周年記念式典が京都国際会議場であり、記念講演の講師が衣笠先輩でした。

大柄で少し厳つい外見とは裏腹に、優しい表情、美しい声、品のある穏やかな口調で、後輩を激励くださいました。

 

また、野球殿堂入りをされた頃、部活動の冬トレで、京都御所内を、 HEIAN と右胸に刺繍されたトレーニングウェアでランニングしていたところ、観光客らしき中年の男性から、

 

「衣笠さん、国民栄誉賞に続き、野球殿堂入りおめでとうございます。」

 

と声をかけられました。

 

我々は硬式野球部ではなく、軟式野球部の集団でしたが、HEIAN のエンブレムの重みを改めて感じ、同時に誇らく、責任を感じた瞬間でもありました。

 

 

衷心よりお悔やみ申しあげ、寂しさの中にも声高らかにお念仏申しあげます。

 

 

なんまんだぶつ、、、      (副住職)