ちょっと小粋な言葉が楽しい | 舛岡美寿子のブログ

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落語の名台詞100―ちょっと小粋な言葉がいっぱい!/PHP研究所
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土曜日にでかけた高座
「佐野山」

2日たってもなおまだ、味のあるチューイングガムの
ように、あれこれと気づきを浮上させてくれます(笑)


あらすじ・・・

 寛政の大横綱谷風梶之助が活躍した頃、

十両の筆頭に佐野山という相撲取りがいた。

大の親孝行が評判で小兵ながら人気があった。


母親が大病を患い看病疲れと医者代、
薬代の支払いに追われ、
食物も食べず水ばかり飲んで土俵へ上がったため
初日から9連敗の有様だ。


見物人の間では佐野山は今場所かぎり
で引退だとうわさされている。
これを聞いた谷風は親方衆に千秋楽に佐野山と
対戦させてくれと願い出る。

飛ぶ鳥落とす勢いの谷風と、十両で全敗中の佐野山の一番が組まれ、
驚いたのは江戸の相撲好きの連中、
なんでこんな一番が組まれたのか憶測とうわさで持ちきりだ。
谷風からの申し出で決まった一番だと分かると、
これは遺恨相撲だなんて、真しやかに喋べり出すやつも現れる。

若い女ができて谷風の足が遠のいた柳橋の年増の女と、
今は落ち目の佐野山がねんごろの仲になり、
怒った谷風が土俵の上で佐野山を叩き殺すなんていう。

佐野山にもひいき筋はいる。
もし佐野山が谷風の片方の回しでも取れば5両、

もろ差しに組めれば10両の祝儀を出すと約束する。
むろん谷風のまわしに手が触れるどころが、
立ち合ってすぐにぶっ飛ばされて勝負はつくだろうから、
祝儀の金を出す心配などさらさらないと誰もが思っている。


さて、両国回向での千秋楽の取り組みも進み結びの一番だ。

いつもなら「谷風、谷風・・・」の歓声ばかりなのにこの日ばかりは、
判官びいきの江戸っ子のこと「佐野山、佐野山・・・」の掛け声一色の有様。

いざ、しきりに入り顔を見合す両力士、
谷風は佐野山を見てこれからも親孝行に励めよと
声をかけにこりと顔をほころばす。
一方の佐野山は谷風の了見が分かり、
ありがたさで嬉し涙の一滴をこぼす。

これを相撲好きな江戸の連中が見逃すはずはない。
谷風は土俵の上でにっくき佐野山を叩き殺せると思って笑い、
佐野山はこれからは親孝行もできなくなり悲しくて」涙を落としたと思い込む。

さあ立会いだ、一瞬のうちに佐野山ははじき飛ばされると
思いきや、なんと佐野山は谷風のふところへ飛び込んでいる。

実際は谷風が両脇を広げ、
かいなで佐野山を抱きかかえているのだが客には
そうは見えないところがさすが谷風のうまいところ。

まわしに手がかかり5両、
そしてもろ差しで10両の意外の展開に客も大騒ぎ。
谷風は佐野山をかかえたまま、
押されているようにずるずると後ずさりで土俵際までさがる。

ここで足を出してはいかに谷風といえども
八百長がバレてしまう。そこで佐野山を腹に乗せたまま右へ打っちゃる。
佐野山の体は大きく弧を描いて土俵の外へ投げ出される。
これを見た客はやんやの大喝采。さすが大横綱、負けるはずがない。

ところが軍配を見ると佐野山の方へ上がっている。
さすが初代立行司の木村庄之助、
打っちゃる寸前に谷風の右足が土俵の外へ出たのを見逃すはずはない。
もちろん谷風がわざと先に足を出したのではあるが。
土俵の上には大勢の見物人から祝儀の金品が雨あられと投込まれる。

このおかげで佐野山はこの後も
親孝行に励むことができたという、
「谷風の情け相撲」というお話。(「佐野山」桂文生)より引用


「世の中でなんかおかしいなーとか、
どうしたんだどうなーという時には
必ず裏に女がいる
んだよ」

と、その有り得ない事態を納得するときに
まことしやかに語られる前提がつくられる時にあ
このフレーズが使われる。。。

すると大勢の人は、疑うことなく同調し
前提に、事象を観る。


するとその様に見え、
その様に解釈しそれが事実となる。。


「佐野山」・・人情話でありますが
人の「思い込みの成す仕事」を
見たように思えました

落語からの深いメッセージ
自分の前提をどこに置くか
それを問われるお話しと私には思えました

これも
私の’とある前提’ですけれど(笑)

1つのことを、視点を代えてみる・・・
1つのことから、複数のメッセージを受け取ってみる・・

グリコとグリコのおまけチック
1回で2回楽しめて
いいかも知れません(笑)