ヒヴァはかつての砂漠の真ん中に作られた、周りをぐるりと城壁で囲まれた都市。
今では城壁の外側にも町ができて人が住んでますが、城壁の中はかつてヒヴァが貿易の要所として栄えた時代そのまんまの町の姿が、丸ごと残っているのだとか。
で、その城壁の中のことをイチャン・カラと言います。つまり、ヒヴァ観光はこのイチャン・カラが中心になる。
カラはアナトリア・トルコ語のkaleですね。城壁の外側はドゥシャン・カラ。うーん、わかりやすい。。。(トルコ語的に)
これが城壁にある入り口。
城壁には、戦いで死んだ兵士の骨を塗りこめてあって、たまに壁が削れると見えちゃうらしいよ。
![39627882_3892301941.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140227/16/jyorogumo/56/70/j/o0640048012859521798.jpg?caw=800)
でもね。。。
ここで最悪の事態発生!!
ドイツではちゃんと動いててくれたデジカメ君、ここで出してみたら、内部のレンズか何かが割れてて、まったく動いてくれない
ありえない!!
ウズで大量にキレイな写真を撮ろうと思ってたのに。。。。
このショックは筆舌に尽くしがたい。。。。愕然、なんてもんじゃない。もう一瞬、「出直してきます!」と日本に帰りたくなったもん。
しかたなく、携帯を取り出す。。。以下の写真はすべて携帯のものです。
あとは。。。「心の中のシャッターっ」てヤツを切るしかないのか。。。
激しいショックから立ち直れないまま、とにもかくにも入り口を入ると、いっきなり観光のメインとなるものが目に飛び込んできた。
『地球の歩き方 中央アジア』の表紙にもデザインされている、カルタ・ミナルです。
![39627882_2601350928.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/20140227/16/jyorogumo/3f/d8/j/o0448033612859521804.jpg?caw=800)
![]() | D15 地球の歩き方 シルクロードと中央アジアの国々 2009~2010 こんな初っ端から現れちゃっていいのかな。とちょっとビックリ。 ミナルは、ご想像の通り、ミナレットのこと。モスクの横に立っている塔で、ここの上から、一日五回の礼拝の時間に「礼拝にきなさーーい」と(アザーン)呼びかけります。 ふつうはミナレットって細長いものなので、このぶっとさには驚きますね。とは言っても、このミナレット、未完成なのでこういう姿で残っています。 みっちりと貼り付けられた、ウズベク・ブルーのタイルが完璧な美しさ。。。。 その後ろには、メドレセ(神学校)が。 ![]() 実はここ、改装してホテルになっています。ここか、マリカホテルかすごく悩んだけど、マリカに先に着いたから決めてしまった。 けっこう後悔。。。。なんだか素敵なんだもん、このホテル。。。。 次回来る時はここに泊まらねば。(え、また行くの?) 次に見えてきたのは、またミナレット。 ![]() イスラーム・ホジャという優秀だけれども不幸なイスラム指導者が建てた、少し悲しい、でも優美なミナレット。 このミナレットの中は上まで階段で上がって、上からイチャン・カラ全体を見渡せるというので、軽い気持ちで上ってみることに。。。 しかし! これが、予想以上にキツかった!! 階段の一段が普通の人の膝の上くらいの高さで、まさに「よじのぼる」ような大きさ。それが螺旋状に、高い高いミナレットの上まで続いているんだから。。。しかも電気なくて真っ暗で天井が低い。 途中から息切れしたって、ミナレットの中だから脱落できないし で、頂上からみた景色がこれだ! ![]() ・・・登るのが大変すぎて、あんまり感動できんかった。。。 で、も。。。 降りるのはさらに大変だった!! 天井に両手でつかまるようにして、大きい階段をソロリソロリと一段ずつ、転げ落ちないようにしながら降りて行ったのだから。 前後には、デートでやってきたらしいウズベク人カップルが、手に手を取り合って「きゃはは☆」みたいな感じで楽しそ~に降りてるじゃないか あーーーーなんで、私には手を差し出してくれる人の一人もいないのかしらーーーーーーーー ・・・一人旅って、寂すぃ。。。 寂しいだけならいいけど、ホッホ~♪・・・地上に降りて気づいた。 足が、完全にオカシくなっていたのですッ!! 膝が、膝が、なにやら硬直してしまったようで上手く歩けない 無理して歩いていたら、ホントに、一歩歩くのにもひぃ~っって感じになってしまった。。。 ちくしょーーー!二度とミナレットなんか登るもんか!! (↑罰当たりますよ。。。) あまりにも動けなくて、階段に座ってちぢこまったりしてたけど、どうせ座レストランでランチにすることにした。 メドレセの一つを改造して使っている、素敵なレストラン。 やっぱりウズベク来たならこれが食べたいプロフと、ニンジンのサラダ、スイカを頼んだ。 これがプロフ。 ![]() ピラフの語源ですね。地方によって中身や味に差はあるものの、羊肉とニンジンを入れたピラフです。この黄色いのがニンジンですよーー。 お肉、柔らか~い ピラフにニンジンの優しい甘さと、羊肉の香り高さがしっかり移ってて、ほどよく絡んだ油による舌触りも、すべて揃って美味しい~ ! そして何より感動したのが、ニンジンサラダ! ただの千切りのニンジンかと思いきや、何を配合したのか分からないけど上手い具合にスパイスが効いてて、超ウマウマなのだ トルコにも同じ見た目のサラダあるけど、こんなに美味しくないよ~! それにしても一人旅は珍しいようで、ホテルでもレストランでもお土産屋でも「どのツアー?」と聞かれる。 一人だよ、と答えると「you have no friend? (友達いないの?)」とか同情されたり、一度など「you have a brave heart!(勇敢だねー!)」とか言われて。。。。ウズを一人で旅行するって、そんな無謀だったの??とビビらされてしまった。 このレストランでも、お店の人達、丁寧にはサーヴしてくれるけど、奇妙に思ってる感じをところどころに感じたね。 さて、レストランを出てからも足が痛くて、足を引きずるようにみやげ物屋を歩いていたら。 。。。。? そういえば、デジカメが壊れたショックと足が痛いのとで気にしてなかったけど、なんだか人々の言葉がかなり理解できるよ?? あれ? 私もウズベク二日目にして、すでに耳がウズ語に慣れてきたのかしら?? みやげ物屋の売り子たちが互いに喋る世間話や、そこら辺に観光に来ているウズ人家族の会話が、ほぼ全て分かる。。。 やっぱりウズベキスタンはトルコ語でイケるのかしら? |