ウズベキスタン旅行記7 | スパイシーdays

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ここブハラは、ガイドブックにも「食事できるところが少ないからホテルに夕食を作ってもらうのが望ましい」と書いてあるし、以前にウズを旅行したことあるキリムの先生も「食べる所が無くて大変だよ!!」と言われていた。
でも、プラプラ適当に歩いていたら、ブハラで唯一とも言えるチャイハネがある、また観光地としても有名なラビ・ハウズに辿りついた。

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ハウズはトルコ語のhavuzと同じで、人口の池とかプールの意味ですね。池の周りにメドレセとチャイハネが並んでいます。

一人で入るとまたしてもちょっと驚かれたけど、人なつこい兄弟のガルソンが相手をしてくれて、食事するまで退屈しなくて済んだ。
羊ひき肉のシャシュリック(シシ・ケバブ)とスープとサラダを頼んだけど、ここの羊もまた絶品だった。タマネギだけが添えてあったけど、タマネギとの相性も抜群。

翌日の朝、フロントで「夕方の3時にタクシーが迎えにくる。料金は60$」と言われた。私一人でチャーターなのでちょっと高いけど、まぁフロント君が頑張ってくれたのだから有り難い。
3時までの限られた時間だけど、できる限り観光するぞ!

ブハラの旧市街地は、全体的にこーゆー古い町並みが残っていて、全体的に土色な感じです。
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まずホテルからすぐ近くにあるマゴキ・モスク。埋もれていたのをソ連時代に掘り出したのだとか。タイルとかはいっさい残ってない。
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内部は絨毯博物館になっていたけど、あまり大したことなかった。

次にタキ、と呼ばれるバザールを覗く。規模が小さい。。。そして言い値が高い。。。
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ここブハラは、リシタンとギジェドゥバンという陶器で有名な町が近いので、テーブルウエアに目がない私としては、ぜひここでお皿を買いたいと思っていました。
が、お土産屋の商品がイマイチおメガネにかなわない。
あれ~?と思いつつ、カラン・モスクの方に行くと。。。
おお!
明らかに質が違う陶器が道にたくさん並べてありました!
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みんな車から運んできて、どんどん並べてる。どうやら陶器の町から、持って来て売っているらしいのだ。
どうりで手にとっても見ても、その軽さと薄さ、絵柄の細かさが違います。
売っているのは、みんな女の子。
リシタン出身の女の子の店から、大皿4枚、ボール4枚、ティーカップ(取っ手無し)4個、ティーポット1個を買いました。

これを見ていて、他の女の子たちが奮起!
私の店も見て、私の店も見てと、タカりだした!!いや私、そんないいカモじゃないから!!
さっき陶器を買った子もグル(?)になって、他の子が自分の商品を見せている間、私の買い物を「持ってるから!」と言って渡さない。お互い助け合うルールらしい。
中東だと女の子があまり店で働かないので、女の子相手に買い物するのに慣れてないよ、私。。。男だったら、もっとバスッと言ってやるんだけど。
「私からも何か買って」「私今日まだ1スムも稼いでないから!(←しらんがな)」と両腕を本気でひっぱられる。
本気で振り払うとしても、向こうも本気でひっぱってる(しかも1対3ぐらいで羽交い締め状態)ので、振り払えない。周りで見てる他の売り子も、やはり暗黙のルールがあるのか誰も「もうそのへんでやめてやれよ」とか言ってくれないし。
その中のとくにペルシャ系美人な子など、美人だからとついキツく言えなかったら最後には「そのバッグ、私のと取り替えて!」とか無茶苦茶なことまで言ってきた。
あまりの強引さについにキレて、怒鳴り続けたら、やっと「ふんっ!」って感じで解放されたけど。。。なんかチョー気分悪い。なんであんなに買い物したのに、「ふん!」てされなきゃいけないんだ
強引だし、言い値がバカみたいに高いし、女商人てしつこいし・・・・ブハラでの買い物はおすすめできません


やっとカラン・モスクのある広場に到着。
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この複雑な模様を持ったカラン・ミナル(ミナレット)が有名なのです。
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その向かいにあるメドレセ。ここは今でもイスラームを勉強する青年たちが住み込みで学んでいるので、女性は奥まで入れませんでした。
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中庭。
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ふと見ると、景色がいいというレストランが近くにあったので入ってみました。誰もいなかったけど、いい匂いがしたし。
広場が見渡せました。

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念願のラグマン(中央アジアのうどん)を食べました。お皿も可愛い。


食後、また土産物屋をひやかしながら、でもここではこれ以上買い物しない!と心に近いながら、歩いて行くと。。。

ブロークンな英語で話しかけてくる男が。
「俺の店で妻がウズベク料理作ってる。そこで昼を食べないか。妻はスザニも作ってるぞ、いいクオリティーで安い、どうだ」
てな客引きであった。いや行かないよ、とか受け答えをしていると
「ウズベク、ビッグ?」
と聞いてくる。何がビッグ?背?それとも国の規模?よくわからんが、ウズ人のプライドを傷つけないように「イエス」と言っていたら、
「ムスリム カット ヒア(って股間を指す)ソー ウズベクマン ビッグ」
・・・オッさん!!何の話やねん!!!

・・・つまりこうか、イスラム教徒は割礼してるからナニがデカいと?!いやそれは関係ないでしょっていうか、あなたのサイズなんかに全くもって興味ありませんから!!!
いや~ウズベキスタンはね、他の国と比べて、女性が一人で歩いていてもナンパ男もいないし、観光地もアホみたいなしつこい客引きもいないし、すごく歩きやすかったんですよ。一般的には。
でも、ブハラは別だね。
観光ズレしてるのか、気質なのか、私の出会った人がたまたまだったのか、とりあえず町の印象が一番悪い。


気を取り直して、昨晩 夕食を摂ったラビ・ハウズ近くに行ってみた。
ここが出身?と言われる、あのナスレッディン・ホジャ像。もしかしてタジク人だったのかなぁ。ちがうか。
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周囲にはこれまたメドレセが4個ほど並んでいて、そのどれもタイルが美しい。。。
こちらは偶像崇拝を禁じるイスラームには珍しい、人の顔や動物の姿が描かれているメドレセのもの。
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メドレセの中は、どこもまた職人の作業所兼お土産屋になってました。

そろそろ時間なので、ホテルに戻ります。。。