正式名称は、マッカ・アル=ムカッラマ مكة المكرمة(誉れ高きマッカ)です。
日本ではいまだに「メッカ」という呼び方の方が一般的なので、旅行記のタイトルは「メッカ巡礼に行きました」としています。でも本来の発音に忠実でいたいので、文中ではずっと「マッカ」を使用しています。
また拙ブログではイスラーム関連の用語は、トルコの言い方🇹🇷ではなく全世界のムスリム共通のアラビア語の単語☪️をカナ転写したもので表記するよう心がけています。
トルコ在住の方には違和感あるかもしれません🙏
例)
🇹🇷ウムレ → ☪️ウムラ
🇹🇷クブレ → ☪️キブラ
🇹🇷ラマザン → ☪️ラマダーン
🇹🇷エザン → ☪️アザーン(アダーンの方がより良いけど)
🇹🇷アブデスト → ☪️グスル/ウドゥー
🇹🇷セッジャーデ → ☪️サッジャーダ
🇹🇷テスビー → ☪️タスビーフ
🇹🇷メドレセ → ☪️マドラサ
私たちのホテルは、カアバを取り囲むモスク、マスジド・ハラームالمسجد الحرامの目の前(徒歩1分以下!)という、好立地にあるものでした。
部屋の窓からは、マスジド・ハラームが見えました。
このホテルにも、角度・階によって窓からカアバ🕋が見える部屋もあるのですが、私たちが利用したツアー会社はそれを「不謹慎」と考えるスタンスなので、見えない部屋をあえて指定していたそうです。
マディーナ👈から6時間近いバス移動をしてきたばかりで疲れているので、まずは夕食をとって🍽
夜の9時過ぎから、いよいよマスジド・ハラームへ向かいました。
ホテルの目の前に聳え立つ、キング・ファハド門から入ります。
ツアーの引率ホジャによると、"初めてカアバを目にした瞬間にしたドゥアー(祈り)は、必ず叶えられる"そうで、
「カアバの目の前に到着したら言うから、顔を下に向けてついてきて‼️」と言われました。
思わぬところでカアバが目に入っちゃって「あわわわ」とかなっては、一生に一度の機会が勿体なさすぎますのでね
この回廊を抜けるあたりから、顔を下に向けて歩き始めました
そして、この時にするドゥアーは、
「私の今までと今後のすべてのイバーダ(崇拝行為)を受け入れてください、ここで行うすべての祈りをお聞き届けください」
って感じの汎用性の広いものにしなさいね、と念を押されました。
アラジンの魔法のランプの3つの願い事みたいですが、これを願っておけば今後も安泰✨ですものね。
「はい、前を見ていいですよ、あのドゥアーを忘れずにね!」
と言われて顔を上げると……‼️
息が止まりましたね。 うしろでは、感嘆のあまりキャー!と叫ぶ人も。
自分がこの場に立つ日がきたなんて、まだ信じられませんでした。
しっかり眺めてこの現実を理解しようとしますが、涙が吹き出して止まりません。
祈る、というより、ひたすら感謝という感情しか出てきません。
世界中に十何億ものムスリムがいるなか、私みたいな者もこの道に受け入れて下さったなんて。
周りを見渡すと、果てしない数の巡礼者が、一様に涙を流しながら祈りの言葉を唱えているんです。
その姿は、私には世界一美しく清らかな人間の姿に見えました。
たぶん、多くの人が想像しているよりもずっと大きな場所で、そこを埋め尽くすほどの人々が、
ただただ祈るために、少しでも神の御許に近づきたいという想いだけで、世界の各地からはるばるやってきているわけです。
それが24時間356日途切れずに、何世紀ものあいだ、連綿と続けられているなんて。
こんなに清らかでパワーで満ちている場所が、地上にほかにあるだろうかと思いました。
さっそく、このカアバの周りを回るタワーフという、ウムラ巡礼のメインイベントを行いますが、長くなりそうなので、次号に続きますね👋