ついにカアバが目の前に!【メッカ巡礼に行きました⑨】 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル
マディーナを発したバスは、ついに聖地マッカمكة‎ に到着しました。

 

 

 

正式名称は、マッカ・アル=ムカッラマ مكة المكرمة(誉れ高きマッカ)です。

 

    

日本ではいまだに「メッカ」という呼び方の方が一般的なので、旅行記のタイトルは「メッカ巡礼に行きました」としています。でも本来の発音に忠実でいたいので、文中ではずっと「マッカ」を使用しています。

 

また拙ブログではイスラーム関連の用語は、トルコの言い方🇹🇷ではなく全世界のムスリム共通のアラビア語の単語☪️をカナ転写したもので表記するよう心がけています。

トルコ在住の方には違和感あるかもしれません🙏

例)

🇹🇷ウムレ → ☪️ウムラ

🇹🇷クブレ → ☪️キブラ

🇹🇷ラマザン → ☪️ラマダーン

🇹🇷エザン → ☪️アザーン(アダーンの方がより良いけど)

🇹🇷アブデスト → ☪️グスル/ウドゥー

🇹🇷セッジャーデ → ☪️サッジャーダ

🇹🇷テスビー → ☪️タスビーフ

🇹🇷メドレセ → ☪️マドラサ

 

 

私たちのホテルは、カアバを取り囲むモスク、マスジド・ハラームالمسجد الحرام‎の目の前(徒歩1分以下!)という、好立地にあるものでした。

 

部屋の窓からは、マスジド・ハラームが見えました。

 

このホテルにも、角度・階によって窓からカアバ🕋が見える部屋もあるのですが、私たちが利用したツアー会社はそれを「不謹慎」と考えるスタンスなので、見えない部屋をあえて指定していたそうです。

 

 

 

マディーナ👈から6時間近いバス移動をしてきたばかりで疲れているので、まずは夕食をとって🍽

 

夜の9時過ぎから、いよいよマスジド・ハラームへ向かいました。

 

 

 

ホテルの目の前に聳え立つ、キング・ファハド門から入ります。

 

 

 

ツアーの引率ホジャによると、"初めてカアバを目にした瞬間にしたドゥアー(祈り)は、必ず叶えられる"そうで、

 

「カアバの目の前に到着したら言うから、顔を下に向けてついてきて‼️」と言われました。

 

思わぬところでカアバが目に入っちゃって「あわわわ滝汗とかなっては、一生に一度の機会が勿体なさすぎますのでね笑い泣き

 

この回廊を抜けるあたりから、顔を下に向けて歩き始めました

 

 

そして、この時にするドゥアーは、

 

「私の今までと今後のすべてのイバーダ(崇拝行為)を受け入れてください、ここで行うすべての祈りをお聞き届けください」

 

って感じの汎用性の広いものにしなさいね、と念を押されました。

 

アラジンの魔法のランプの3つの願い事みたいですが、これを願っておけば今後も安泰✨ですものね。

 

 

「はい、前を見ていいですよ、あのドゥアーを忘れずにね!」

 

と言われて顔を上げると……‼️

 

 

 

息が止まりましたね。 うしろでは、感嘆のあまりキャー!と叫ぶ人も。

 

自分がこの場に立つ日がきたなんて、まだ信じられませんでした。

 

しっかり眺めてこの現実を理解しようとしますが、涙が吹き出して止まりません。

 

祈る、というより、ひたすら感謝という感情しか出てきません。

世界中に十何億ものムスリムがいるなか、私みたいな者もこの道に受け入れて下さったなんて。

 

 

 

周りを見渡すと、果てしない数の巡礼者が、一様に涙を流しながら祈りの言葉を唱えているんです。

 

その姿は、私には世界一美しく清らかな人間の姿キラキラに見えました。

 

 

 

たぶん、多くの人が想像しているよりもずっと大きな場所で、そこを埋め尽くすほどの人々が、

 

ただただ祈るために、少しでも神の御許に近づきたいという想いだけで、世界の各地からはるばるやってきているわけです。

 

 

 

それが24時間356日途切れずに、何世紀ものあいだ、連綿と続けられているなんて。

 

こんなに清らかでパワーで満ちている場所が、地上にほかにあるだろうかと思いました。

 

 

 

さっそく、このカアバの周りを回るタワーフという、ウムラ巡礼のメインイベントを行いますが、長くなりそうなので、次号に続きますね👋