ユダヤ人街区をめぐる【イスラエル・パレスチナ旅行⑤】 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル
 

次はユダヤ教がらみの場所🔯を巡ってみたいと思います。

 

まずは「嘆きの壁」

「イスラエルといえば!」「ユダヤ教といえば!」なイメージの風景かと思います。

 

 

 

セキュリティチェックを受けた上、男性はキャップ帽子、女性はノースリエプロン不可🙅‍♀️で、男女別の空間で壁まで近づくことができます。

 

下方にある白いパーテーションが男女の区切り。壁の石段は下8段のみヘロデ時代のものだそう

 

 

”嘆く”というよりは、熱心に聖典(?)を詠んだり、祈ったり、賑やかに歌う若者もいたりして、様々。

 

この日はユダヤ教の安息日✡️シャバット(金曜の日没〜土曜の日没)だったので、ここでは彼らと同じように携帯📱など電子機器は使わないように📵、と言われました。

 

みんなと同じことしないといけないと思ったのか、壁に手をついて嘆きのポーズになった息子😅

 

 

ここって実は、岩のドームなどがあった「神殿の丘」👈の西側の外壁にあたります。

なので、現地では「嘆きの〜」ではなく、「西の壁 Western Wall」と呼ぶ方が一般的。

 

 

 

神殿の丘では、ソロモン王が第一神殿🔯を建てますがバビロンに壊され🔥、前6世紀に再建された第二神殿🔯はローマ軍に壊され🔥、紀元20年にヘロデ王が建てた神殿🔯もローマ軍に壊され🔥……

 

残ったのは、この西側の壁の一部のみ。

 

ヘロデ神殿の破壊

 

 

エルサレムへの立ち入りを禁じられ、国を追われたユダヤ人は世界各地に離散し、その先々で差別・迫害を受けてきたのは、皆さんよくご存知の通り。

オスマン帝国などイスラームの王朝では、信仰の自由を保障され、活躍したユダヤ人もたくさんいますが

 

2000年も異郷に散りながら、宗教✡️と故郷への想いを失わなかった彼らにとって、ヘロデ神殿時代から残るこの壁は、祖先が生きた証し、流浪の苦しみの象徴、やっと取り戻した祖国を実感させるもの、という感じなんでしょうかね……?

 

 

 

さぞかし「神殿の丘」にも入れて喜んでいるかと思いきや、神聖すぎるためユダヤ教的には立ち入りが厳禁されているらしい……? 

 

現在「神殿の丘」は、ムスリム以外の人が宗教的ないかなる行為を行うのも禁止🚫されているので、この方が問題が起きにくそうですが。。。

敷地内に聖書を持ち込んだり、立ったまま祈るみたいのもダメみたいです。

 

 

 

この「嘆きの壁」の周囲は、ユダヤ人街区✡️になっています。

 

ムスリム街区☪️のエネルギッシュで雑多な雰囲気と比べて、清潔で閑静な印象

 

 

 

近くには、1500年前、ローマ時代のメインストリート(カルド)だったという史跡が残ってました。

 

 

 

宝飾品店では、「神殿の丘」で発掘された石を使ったペンダントが売られてました。

 

 

 

ユダヤ人の食べ物といえば「ベーグル❗️」と思うけど、このお店の名前……笑い泣き

 

 ベーグルはムスリム街区では見かけなかったような。

 

 

お土産屋には、こんなJew✡️をネタにしたTシャツも売られていたんだけど笑い泣きええのんか、ほんまにこれ着てイスラエル歩いてええのんか???滝汗

 

ちなみに友人のご主人✡️は写真を見て大爆笑して下さったそうほっこり懐深けェ……

 

 

広場には、フルヴァ・シナゴーグ🕍と、第二神殿にあったという巨大メノラー🕯のレプリカ。

 

シナゴーグは15世紀からこの場所にあったそうですが、今の建物は2010年に再建されたもの

 

 

ドアをそっと開けてみたら、キッパをかぶった大勢の子供達が聖典を詠んでいる最中だったので、中を見学するのは遠慮しました😅

 

↑イメージ写真です

 

 

シナゴーグに異教徒が入ることは、ユダヤ教的にどうなんでしょうね ? 🤔

 

「嘆きの壁」近くにあったシナゴーグは、入り口の女性に「closed🙅‍♀️」と言われたのですが、後で、警備のイスラエル兵🇮🇱には、「いや、おかしいな、開いてる時間だよ?外国人も入れるよ!全然入ればいいんだよ!驚きと言われました。

 

そんなこんなで、結局イスラエルではシナゴーグを見学できませんでした。

 

以前にトルコのエディルネで入ったシナゴーグ

 

 

ユダヤ人街区の端まで歩いて、ヤッファ門から城外へ出ました。

 

このあたりは第一次中東戦争の激戦区だったそうで、門には弾痕が痛々しく残っています。

 

 

 

やってきたのは、ソロモン王の父、ダヴィデ王👑の霊廟

 

3000年前に、羊飼いの身から全イスラエルを統一して王となり、エルサレムを首都としたイスラエル史上最大の王国を築いた人。詩篇の作者と伝えられています。

 

長い棺形の墓廟を真横で区切るように、木のついたてで男性用と女性用の空間に分けてあります。

 

 

イスラームでもダヴィデ王は、預言者の一人ダーウードとして尊敬されているので、オットが墓廟の横で長々と祈っていたら、

 

あとからラビに話しかけられ、「ムスリムなの?(ダビデの傍で祈って)えらいぞ👍」と肩を叩いて褒められたらしい😅

 

 

 

男性用の空間はかなり広く、その日はそこで、外国人がユダヤ教に入信する式(?)が行われているのが見えました。

 

✡️への入信は、✝️☪️と違い、試験や面接などあり難しいと聞きます。終わった後にラビとハグして、ダンス(?)したりしてて、微笑ましかったニヤリ

 

写真は借りもの。同ように烏帽子みたいの被り、腕に革紐?巻き付け、肩にショールをかけて、色々やっていました

 

 

次は、エルサレムのキリスト教にまつわる場所を巡ります👣