そりゃないぜ…で終わったセルジューク朝ドラマと、その後 | 女郎蜘蛛のトルコ生活@イスタンブル

 

 

その後、主人公のサンジャルが陰謀によって死刑宣告を受けるか?という事態になったり、ビザンツ軍にやられて生死の淵をさまよったり紆余曲折あって、

 

無事に、スルタン・マリク・シャー👑に、実は自分が死んだと装われたあなたの息子であると打ち明け、

 

 

 

皇子として認める賜剣の儀が行われました。

 

 

 

恋人トゥルナ・ハトゥンとも結婚。

 

トゥルナ役の女優さん、トルコ女優に珍しい可愛い系のお顔立ちで役に合ってた

 

 

諸々あったのち、エスファハーンの宮殿にも住むことになりました。

 

 

 

さぁ、サンジャルが隠し子だったってフィクションの話は終わって、いよいよこれからサンジャルの治世時代へ向かっていくのね?ウインクと、細々観つづけていたら、

 

なんと、34話という超中途半端なエピソード数で、イキナリ放送制終了ハッとな!ガーンガーンガーンポーンゲッソリゲローチーンえっ、なんで〜

 

えぇ〜えぇ〜えぇ〜えぇ〜えぇ〜えぇ〜えぇ〜えぇ〜えぇ〜驚きガーン

 

 

 

いやいやサンジャルって、これから波乱万丈のりこえて大セルジューク最後の名スルタンになるんじゃないんかい‼️えーん

 

脚本家によるまったくのフィクションである、隠し子が父👑と再会できてめでたしめでたし、ってのだけを描いたドラマだったの?

 

こっちは、史実ではサンジャル6歳の時に死んでるはずのマリク・シャー👑が、いつ劇中で死んでしまうのかと、怪我や病気するたびにドキドキしてたのに。

 

俳優さんがあふれんばかりの公正さと愛情を持った王をめちゃ魅力的に演じてて、存在感大!生死を彷徨うシーンでは泣きましたよ……

 

 

ドラマではサンジャルの親代わりで、マリク・シャー👑の優秀な宰相であるニザーム・ル=ムルクは、史実ではサンジャルが幼い時にマリク・シャー👑の妃テルケン・ハトゥン👿に暗殺されるので、そのシーンがいつ来るかと超ドキドキしてたけど……

 

この俳優も完全に主役を食って素晴らしい存在感を発揮してた。彼がいないシーンは物足りないほど

 

 

テルケン・ハトゥン👿が劇中で「あの古狸め、今に見ておれ」と、伏線を落としまくってたのに拾われないまま、存命のまま放送終了を迎える。。。

 

 

 

テルケン・ハトゥン👿がバシュハトゥン(筆頭夫人)の座を降ろされ、代わりにやってきたのが由緒正しく、正義感強く、「一人で軍隊並み」と言われるほど武術にも長けた妃、ズバイダ・ハトゥンで、

 

悪者をバサッと切りつけたり、ピシャァッと論破したり、痛快なシーンが多い彼女

 

 

彼女の遠方にいる息子ベルキヤールク👨が皇太子に任命され、いよいよ登場するかと思わせておきながら、配役が決まったニュースまで出ておきながら、登場しないまま終わる。なんなんだ

 

 

 

このベルキヤールク👨と、テルケン・ハトゥン👿が産んだ幼いマフムード👦が、史実ではのちにスルタンの座を巡って争い、結局マフムード👦がテルケン・ハトゥン👿の画策によってスルタンになるのですが、

 

 

 

ドラマ中、テルケン・ハトゥン👿がマフムード👦に「この母が何としてもあなたをスルタンにして差し上げますからね」と言うシーンが何度もあり、その伏線だな!と思っていたけど、そこまで展開せず終わるチーン

 

 

ぜんぶ、見事にほったらかし。ガーン

 

サンジャルが主人公なんだから、サンジャルがスルタンになるまでの攻防とか、なった後の栄光とかまで話がいくかと思いきや、何もならずに終わるっていう……チーン

 

 

 

伏線がいっぱい散りばめられているあたり、当初はもっと長いシリーズにする予定だったのに、なにか大人の事情🤐で打ち切りになった感じがしますね。。。トルコドラマあるある

 

最終回の34話は、これまでのエピソードのふりかえりも長く、無駄に戦闘シーンが長々と続き、明らかに2時間の枠を埋めるのに必死なのが見え見え。
 


 

 

うーん、やっぱりトルコ人に直接つながりのないセルジューク時代ってコンセプトでは、視聴率のびなかったのかなぁ。。

↑トルコ人とセルジュークの関係については、冒頭にリンクある記事に書きました

 

 

生死を彷徨うマリク・シャーの夢に、亡き父王アルプアルスランが現れて、彼をコンスタンティニエ(イスタンブル)に連れていき、

 

「いつか我らの末裔が、預言者の言葉通りにあの街を手に入れる日がくる、そのために、我らは今よりさらに西に進まねばならぬ」

 

と言い、マリク・シャーはそこで息をふきかえすのですが、

 

 

 

これは「セルジュークなんて俺らに直接関係なくね?」と思っている(?)トルコの視聴者に、

 

ほらね〜セルジュークがアナトリアでビザンティンから領土をどんどん奪ってくれたおかげで、今トルコがここにあるんですよ〜。あなたに関係あるんですよ〜

 

と、つながりを解説して親近感を持たそうとしている感じがしたわ。

 

 

 

そもそもセルジューク時代のドラマをするなら、二大名君であるアルプアルスラン👴マリク・シャー👑じゃなくて、晩年に捕虜になったスルタン・サンジャルをなぜ主人公にした?と当初から思ってたんですけど……。

 

そ・し・た・ら‼️ポーン

 

今度は、サンジャルのお祖父さん、アルプアルスラン👴を主人公にした続編、Alparslan: Büyük Selçuklu っていう別シリーズが始まりましたのよびっくり

 

 

 

せっかく始めたサンジャル時代を中途半端に終わらせて、イキナリお祖父さんの時代に遡るって何なの?って感じですが、仕方なくこれを最近は観ています。

 

こちらの感想も近いうちに書きます💪

 

って、そんな感想誰が読みたいんだって感じですが真顔、はい分かってますけどもニヤニヤあせる、そもそも偏愛の激しいブログなので、自己満足で進めますよーニヒヒ

 

 

 

でもたまぁにね、前回のセルジュークの記事も、どこぞの世界史の先生が読んで下さって、ドラマを高校の授業で生徒さんに観せられたそうです💕

 

な〜んていうね、こういう出会いもあったりするので、今日も長文の偏愛ブログを更新するのであります。