ある日、外出して戻ってきたら、うちのドアの前に誰かが届けてくれたらしい、菓子折りの入った紙袋🛍が。
箱には、素敵なイスラミック柄とアラビア文字のカリグラフィー…って、え?!
なななななな!!!ギャズ?!
ギャズの箱なの????
…説明しよう!☝️
ギャズ(گز)とはイラン🇮🇷はイスファハーン名物の、ローズウォーターとピスタチオを練りこんだヌガーのようなお菓子で、女郎蜘蛛の大・大・大好物なのでありますッ!
ヌガーよりもむちっふわっとした独特の食感、その中にぎっしり練りこまれたカリカリのピスタチオ、そして噛むたびにほんのり漂うローズの香り…がなんとも病みつき。
私は大学の第二外国語で4年間イランの言語であるペルシア語💕を学び、イラン旅行もして…
トルコよりもはるかに古い歴史と高い文明を誇るイランには絶大なリスペクトを持っています💕
本当はトルコよりイランに駐在したかった…
もちろん食文化もこよなく愛してる💕んですが、中でもギャズは定期的に恋しくなるので、イランから来る人にリクエストしたり、ドイツやロンドンを旅行した際に中東ショップで探したり、日本のネットショップで入手したりしてました。
でも、イランの隣国であるトルコに住み出してから、ご縁がなくてですね。
おととしバーレーンに旅行した時にそれらしきものを見つけたものの、いまいち美味しくなかった
そんなギャズ・ラヴァーの私の家の前に、突如箱入りギャズが現れたんです‼️
興奮せずにいられようか!
いや、しかし待てよ。
そりゃね、時々オットの会社の人が一時帰国したとかでお土産をドアにかけてくれたり、近所が工事するからご迷惑かけますとかでチョコレートの箱を置いていったり…とかはありました。
でも、うちにギャズをくれる人なんて近所にいるか?!
…いや、いない。非常に残念ながら。
このマンションの別の階にはイラン人家族も住んでいるようだけども、私は会ったこともない。
非常に残念ながら。
…とりあえず、紙袋を家に持ち込んで、中身を出してみました。
うわっ、なにこれ!!
ギャズの他に、私の大好きなカルダモンの小袋まで入ってるじゃん!!
ギャズとカルダモンって、私のためにあるような組み合わせじゃん!
他は、イランでピラフを作る時に使う小さいベリー、ゼレシュクが大量に。そしてターメリックかな?
うっワーーー、私が欲しいものばっかり…。
ゼレシュクとそれを使ったピラフ。綺麗✨
…でも、これで悟りました。
こんな大量のゼレシュクだのターメリックだのは、イラン人向けにしか用意しないはず。
きっと、例のイラン人家族に届けるはずのものが、間違ってうちに置かれちゃったと考えるのが自然。
あーあ、ギャズ、持ち主を探して返しに行かないといけないんだ…。
久しぶりにギャズ、食べたかったなぁ…。
持ち主のイラン人が(決めつけ)いい人で、お礼にとかってちょっとギャズ分けてくれないかなぁ。。。。
なんてイジイジしてたところに、オット帰宅。
🕷「ねぇ、今日ドアにすごいものが届いてたんだよ」
と開口一番に言うと、オット、
👨「ああイランのでしょ。俺が届けさせたんだよ」
へっっっっっっっ?!
🕷「へっ!!!…えええ!うちのなの?!食べていいの?!どっから来たの?」
👨「なんかドライバーが誰かからもらったらしいけど、"うちこんなの食べないけど、要りますか?"って聞かれたから、"貰う貰う、うちに届けておいて"って頼んだの」
オ、オットォォォォッッ!めちゃめちゃグッジョブぢゃん‼️👍
🕷「あなたはあれ知ってる?ギャズっていう、私がすんごい好きなお菓子なんだよ?!」
👨「知ってるよ。いつも買ってたじゃん」
あれ?この人、めっちゃ良いダンナぢゃない?!
🕷「あと、カルダモンも入ってたんだけど…?」
👨「そうそう笑 俺も思ったんだよ。カルダモンまで入ってるって!笑」
ということで!!
ヒャッホーーーーーイ!!
一度は、鼻先にブラ下げられたのに手放すことも覚悟した、この魅惑のイラン・ギフトボックスは晴れて私のものになりましたーーー💕
さっそくギャズを開けてみました〜〜♫
素敵な箱。ちゃんと本場イスファハーン産でした💕
ピスタチオは40%含有。
ペルシア語でピスタチオって覚えてるっけ、って一瞬考えたけど覚えてました。カンタンだから笑。پستهpesteです。
国内外のギャズを食べてきて、輸入品など、もう紙粘土かい!ってくらい美味しくないのも沢山あったので、これもそんな美味しくないかも?と覚悟してたんですが…
いや〜〜!!これ、久々にちゃんと美味しいギャズでした!
ヌガー部分は食感が固すぎずムチっとフレッシュで、ピスタチオもカリッカリ。そしてちゃんとバラ水がふわりと上品に香ります。
おいっしぃ〜〜
3個パクパク食べたけど、これはやっぱりイラン風に薔薇の香りの紅茶でも淹れて、子供がいない静かな時にゆっくり味わいたい!と思って、やめておきました。
いやはやそれにしても…
トルコに運ばれたギャズも、まさかこんなにギャズ好きの人のところに辿りつくとは思ってなかったでしょうね。
ドライバー氏も、私がイラン好きだなんて知らないのに、よく他の人じゃなくてオットに「要る?」って聞いてくれたもんです。
あーー、すべては必然だなー!
いやお菓子で噛みしめるようなことじゃないけど
感謝感謝です。🙏
イランにもまた行きたいな〜〜〜〜!