demeano(u)r | 田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

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たなべゼミ生による英語表現の落穂拾い 2.0
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「態度」と聞いて思い浮かぶ英単語といえば、 behavio(u)r や attitude などが挙げられますが、他に demeanour という表現があることをご存じですか。以下で demeano(u)r について掘り下げていきます。

 

demeanour (UK) /dɪˈmiː.nər/ (US demeanor /dɪˈmiː.nɚ/) 

 

Cambridge Dictionary では “a way of looking and behaving” と定義されています。

 

LDOCE では “the way someone behaves, dresses, speaks etc that shows what their character is like” と定義されています。

 

Etymonline で語源を調べたところ、『15世紀後半、demenure として知られ、「人に対する行動、扱い、または態度」を意味する。これは、現在は使われなくなった中英語の demean, demeinen「扱う、管理する、行う」そして後に「特定の方法で振る舞う、自己を持って行動する」(14世紀初期)から来ている。オールドフレンチの demener(11世紀)は「導く、行う;生活する、住む」を意味し、「完全に」という意味のde-(de-参照)と、「導く、指示する」を意味する mener(ラテン語の minari「脅す」からきており、後期ラテン語では「(動物の群れを)追い立てる」を意味する;menace(名詞)参照)から成り立っています。 「態度、振る舞い、行儀」という意味は、15世紀後半からある。綴りは -or、-our で終わる名詞の影響で変わった。』と記載されていました。

 

demeanour は Cambridge Dictionary LDOCE で定義されているように、「態度」という意味合いの中でも、「振る舞い」や「物腰」の側面が強いように感じます。また、behavio(u)r や attitude に比べてフォーマルな表現のようです。(hick)