先週は週末に学会があり,お疲れモードの週明けです(オンライン疲れでしょうか...)。

 

やる気が出ないので,先週,購入した『CAR & DRIVER』4月号をやっとパラパラとめくることができました。

 

 

 

ところがその裏表紙にあるランボルギーニの宣伝コピーにはさらに疲れさせられました。

 

 

まず,一番上にある bar raisersは,「〔達するべき〕水準[レベル]を引き上げる」という意味の raise the bar というイディオムのもじりでしょう。

 

「先を行く人のみ」に製造された Lamborghini Urus Performante という車名が示すように,bar raisers only は時代の最先端を行くクルマ作りを標榜するランボルギーニー社の基本コンセプトです。

 

と,ここまでは良いのですが,後半のLOOK FOR THE FARTHEST DEALERはどうなの?

 

この単語,普通は[距離]を表し,「最も遠い」となります("to or at the greatest distance in space or time"—Meririam-Webster,めんどうくさくて副詞の定義の方をアップ)。でも,それではこのコピーにははまりません。最も遠いところにあるディーラーに行くはずはありません。

 

最初のコピーのコンセプトとあわせて考えると,このfarthestは,[距離]ではなく,〔程度が〕最も高い[進んだ](これも副詞の方)という用法でしょうね。

 

つまり,the most advanced dealerと読み替えると,同社のコンセプトにもつながります。そんなディープなことば遊びのコピーだということがわかりました。チャンちゃん!

 

ともあれ「先を行く人のみ」といっても,ベーシック価格で3000万円以上(古家が買える!)。先に行こうとしても先立つものがないと...バーを上げることもかなわない。庶民には無縁のコピーでした。(UG)

 

PS  学会に出ていたKOBAYASHIくんなら最先端を行けそうですが...