本年最初の研究例会です。二度目のアップですが,どうぞご参集ください。今回は新進気鋭の語彙指導の研究者とCLICを専門にされるベテランとのマッチアップです。(UG)

 

日  時: 2024年1月20日(土)14:00~17:00

  オンライン開催(申込方法については,学会ウェブサイト(http://hiset.jp/)内の「オンラインによる研究例会参加方法」をご参照下さい。)

 

研究発表

日本における英語語彙教授法・学習法の再評価:

明治期刊行の資料を元に

熊谷 允岐 氏(茨城大学)

【発表者から】本研究は,明治期の外国語教授および学習法書に焦点をあて,特に語彙教授・学習法が,日本でどのように取り上げられていたのかについて明らかにし,現代の語彙習得理論との関連性を考察することを目的とする。本発表では,日本における語彙教授および学習法がある程度体系化されたと推測される明治中期以降の研究書に注目し,当時の語彙習得理論の再評価を試みる。

 

研究発表

戦前の中学校英語教科書におけるCLILの事例研究

二五 義博 氏(山口学芸大学)

【発表者から】CLILは1990年代のヨーロッパで始まったというのが定説であり,最近では,日本の中学校の検定英語教科書においても社会科や理科と関連付けた題材がいくつか取り入れられるようになっている。しかしながら,中学校英語の教科書にCLILが取り入れられるようになったのは現代が初めてなのであろうか。そこで本発表では,戦前・戦中期を中心とした中学校英語教科書(中等教育研究會(1940)The new national English readersなど)の分析を通して,海外の事例や日本の現在のみに目が向きがちなCLIL研究に対して,日本の過去からも学ぶべき点が多いことを示唆したい。

 

参 加 費: 無料

問 合 せ: 日本英語教育史学会例会担当(reikai@hiset.jp