最高裁裁判官の国民審査を海外に住む有権者も行えるとする法案が、10月14日に閣議決定されました。
Japanese voters living abroad will finally be able to exercise their right to turf out Supreme Court justices if they don’t come up to scratch.
https://www.asahi.com/ajw/articles/14760215
今回取り上げるのは、turf out / tɝːf / です。“turf”というとまず「芝」をイメージしますが、ここではどういった意味になるのでしょうか。以下調べていきます。
「英辞郎 on the web」には、“turf someone out” で「<英話> [人を]追い出す、[選手をチームから] 追放する」とあります。
Merriam-Websterでは、“to force (someone) to leave a place or position”と定義されています。
参考までに“turf”を同辞書で引いたところ、「芝」という意味の他に「[ギャングの]縄張り、しま」という意味があることが分かりました。従って、ここに副詞“out”が組み合わさることで、「縄張りから出す(外す)」となり、転じて「追い出す」という意味になったと考えられます。
過去ログでは、同単語の関連表現として“turf war”「縄張り争い」が紹介されています。
以上のことから、本文では「罷免させる」と解釈できると思われます。
最高裁は今年5月、海外に住む邦人の投票を認めていない現行の制度を初めて「違憲」と判断しました。現在の在外選挙制度では、公職選挙法の規定により国政選挙の投票は可能ですが、衆院選と併せて行われる国民審査の投票はできません。判事の氏名が記載された投票用紙を海外に送るのは難しいという理由で投票が認められてこなかったそうです。しかし今回の法案可決により、氏名に代わって告示順を示す番号が投票用紙に記載されることになりました。(rice cracker)
https://ameblo.jp/jyoji8/entry-12568264061.html
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