yellow 復習 | 田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

田邉祐司 ブログ 常時英心 言葉の森から: 2.0

たなべゼミ生による英語表現の落穂拾い 2.0
旧ブログ http://d.hatena.ne.jp/A30/

Jリーグの新シーズン最初の公式試合である富士ゼロックス スーパー杯が埼玉スタジアム2002にて行われ、川崎フロンターレ(Jリーグ王者)が浦和レッズ(天皇杯王者)を1―0で下し、初優勝を果たしました。

 

A goal by Leandro Damiao was enough for defending J. League champion Kawasaki Frontale to triumph 1-0 over 2018 Emperor’s Cup winner Urawa Reds on Saturday at the Fuji Xerox Super Cup.

 

omission

 

Of those it was Frontale signing Damiao who impressed the most with his frequent sprints and physical play. The top scorer at the London Olympics received his first yellow card in Japan for a foul on Reds defender Mauricio in the 27th minute.

 

https://www.japantimes.co.jp/sports/2019/02/16/soccer/j-league/frontale-top-reds-super-cup/#.XGikXhpcXmo

 

記事の中から取り上げる語は yellow cardのyellow /ˈjeləʊ/ です。「黄色」を表すのは、みんなが知っている知識です。そこで今回は、英語の「黄色」はどのような特徴を持つのかを調べていこうと思います。

 

『ジーニアス英和辞典』(第5版 大修館書店)には、「臆病な、意気地なし」や「(顔・皮膚が)黄色の、モンゴル人種の」と載っています。また、LDOCEでは“informal not brave SYN cowardly”や“an offensive way of describing the skin colour of people from parts of Asia”と定義されています。

 

ちなみに「黄色」を表す定義は“having the colour of butter or the middle part of an egg”です。yellowの文化的背景にはキリスト教を裏切ったユダの着衣の色から、好ましくないイメージを持つ色でもあり、臆病・卑怯精神の頽廃などを連想させるとされています。

 

では、記事の中に出てくる (われわれがよく知っている)yellow card の成り立ちはどうなのでしょうか。yellow を使った表現で yellow alert 「黄色[防空]警報、第一次警戒警報」があります。そこから取って、 yellow card は「警告カード」となったのでしょう。サッカーでは yellow card を2枚もらうと、 red card をもらうことになります。これは退場を表します。ちなみに、red alertは 「緊急非常事態、空襲警報」という意味を持ちます。

 

yellow は「警告」という意味を持つことが確認できました。日本には黄色の看板を持つ有名なお店があります。それは「ラーメン二郎」です。あれは「警告」を伝えるために「黄色」を選択しているのでしょう。確かに「警告」が必要なラーメンの量ですから。

 

最後に、日本語で「黄色」が入る表現を紹介します。

 

a shrill [squeaky] voice「黄色い声援」

young and inexperienced 「黄色いくちばし」

*yellow は使わないんですね。

 

来週からはリーグ戦が開幕します。約10ヶ月間戦う長期戦です。川崎フロンターレはリーグ3連覇がかかっています。今年も頑張りましょう。フロンターレの試合後には必ず記事を取り上げたいと思っています。

 

That’s the way cookie crumbles!

(iNi)

 

http://d.hatena.ne.jp/A30/20140601/1401573651

http://d.hatena.ne.jp/A30/20160930/1475182140

http://d.hatena.ne.jp/A30/20170126/1485407334

 

P.S.

色の紹介は今後も続けていこうと思います。