◆石川知裕『逆境を乗り越える技術』を読み解く
(佐藤優さんとの共著)

石川さんは、小沢一郎さんの元秘書。
衆議院議員の選挙にて、
落選と当選を繰り返した。
2025年9月、52歳で逝去された。


★要旨


・現在の私は「住所特定・無職」の「政治家」である。


・私はいままさに「逆境のさなか」にいる。


・現職議員でもなく、
会社経営をしているわけでもないため、
安定した収入はない。


・思い起こすと東京地検特捜部に逮捕されたとき、
「もう自分の政治家人生は終わった」
と思った。


・でも不思議なもので、
その後も政治家を続けることができた。
どうしてなのか自分でもよくわからない。


・ただ言えるのは後援者の熱心な応援と
節目節目で作家の佐藤優さんのアドバイスが
私を助けてくれたことだ。


・佐藤優さんは外交官として
インテリジェンスの世界で何度も修羅場を潜り抜け、
一連の鈴木宗男事件において逮捕された。
512日間も東京拘置所に拘留、
有罪判決が確定というたいへんな経験をしている。
いわば「逆境のスペシャリスト」である。


・落ち着いて考えよ。
書くことは大切。


・逆境に陥ったとき、
ノートに何が問題かということを書き出してみることだ。
問題を書き出すと、
意外にその段階で半分くらい解決がつく。


・プライドにしがみつくと破滅する。
プライドは捨てよ。


・私は保釈され、一旦、デンマークに行った。
そして議員辞職してからは
フィリピンに3カ月、英語を学びに行った。
それで随分気持ちの持ちようが変わった。


・逆境に追い込まれたら、
絶対に環境を変える必要がある。


・突然の逆境で孤独になっている人に対して
「連絡を取っちゃいけないんじゃないか」
と思う人が多いようだが、
意外と連絡は来ないし、来てほしいものだ。


・大切な友達がたいへんなことになっていると
思った時には、連絡してあげるって大事だ。


・最後は友達力。
逆境に落ちたときに大きな救いになってくれるのは
友達だ。


・危機的な状況を抜け出すのは結局、
何人友達を持っているかということ。
フェイスブックの友達ではなく、
本当に信頼できる友達だ。


・たとえば、黙ってお金を出してくれて
痛みを伴う支援をしてくれる友達だ。
でも裏返して言うと、
その人に何かあったとき、
こちら側も痛みが伴う支援ができるかどうかということ。


・ホントに最後は友達力によって
逆境を切り抜けるしかない。
そして、こちらが心を開いて真剣に接していると、
必ず友達はできる。



★コメント
人生は、山あり谷ありだ。
いろいろピンチはある。
それを乗り切る方法がここにある。