◆村野将『米中戦争を阻止せよ』を読む(その2)


サブタイトル
→「トランプの参謀たちの暗闘」


★要旨


・台湾有事から朝鮮半島へと危機が連続するシナリオは、
数年間の猶予をもってではなく、
ほぼ同時に起こりうる可能性すらある。


・最近では、どちらかが先に先端を開き、
もう一方がそれに反応する形で
危機が台湾と朝鮮半島にまたがって拡大するシナリオも
十分起こりうると考えられるようになってきている。


・ウクライナ軍がロシアの侵攻に対処し続けている事実からも、
経戦能力と兵站の維持が、
極めて重要であることは明白だ。


・台湾有事を想定するとき、
外部からの兵站維持もさることながら、
事前集積や事前生産体制がより重要になる。


・ウクライナの状況は、非常に困難で悲劇的だ。
ウクライナ人は、邪悪なロシアの侵略に対する
正当な自衛戦争を戦っている。


・しかし、日本や台湾も、危険にさらされている。


・ロシアを凌駕する資源と能力を持つ14億人の国の、
信じられないほど直接な脅威に直面している。


・目の前の危険が、どれほど大きいかをわかってもらいたい。


・第一に、中国による台湾への攻撃は、
彼らが実際に準備していること。
十分ありうること。
そのとき、日本が巻き込まれる可能性は、非常に高い。


・第2に、中国の野心には、日本も含まれている。


・島国である日本や台湾は、有事になれば
ウクライナのように地上を経由して
安定した補給を得られる保証はなく、
平時にどれだけの備蓄ができるかが、より重要だ。


・古くなった装備や弾薬は、国外に輸出してもいい、
という議論がある。
しかし、
相手の物量に対抗するためには、
旧式の装備や弾薬であっても、
構わず投入しなければならなくなることは、
ウクライナでも証明された。


・日本にとっての最善策は、
通常兵器による拒否に集中することだ。


・台湾有事において、
韓国の物的支援は、ほとんど当てにならない。
韓国は、北朝鮮に対する通常防衛の責任を負う必要がある。


★コメント
だんだんと危機が迫ってきた。
できる範囲で、精一杯備えたい。