◆奥山真司『新・地政学。サクッとわかる。新装改訂版』を読む 


 サブタイトル

「サクっとわかるビジネス教養」 


 ★要旨 


 ・地政学を戦略的に活用すれば、
「道」や「要所」をおさえて、

エリアを一気に支配できる。 


 ・他国をコントロールする戦略「バランス・オブ・パワー」は、 

要するに、猿山理論。 


 ・相手をコントロールする際に、もう一つ重要なのが、
足がかりとして「拠点」をつくること。 



 ・たとえば、沖縄の米軍基地は、
おもに中国や北朝鮮に影響力を持つための拠点である。 

横須賀の基地は、おもに西太平洋対策の拠点なり。 



 ・ほかにも米軍は、
インド洋のディエゴ・ガルシア島や、 

ドイツのラムシュタインなどにも大規模な拠点を展開し、 

対抗勢力であるイランやロシアを監視している。

 


・空母も修理できる巨大ドライドックは、
世界に展開するアメリカ海軍に必須である。 


 ・アメリカ海軍横須賀基地には、 

船の修理、メンテナンスを行うドライドックという施設がある。 

この施設は世界最大級の規模で、
大型の軍艦や空母の修理も対応可能だ。 

また、技術力はアメリカ本国よりも高いといわれる。 


 ・アメリカ軍の意義として、
石油ルートの保護にある。 

経済活動に必須の石油を安定的に輸入できるのは、 

ほぼアメリカ海軍のおかげである。 



 ・中国の台湾侵攻の目的として、以下の3つがあげられる。 

 1、祖国統一というイデオロギー。

 2、軍事的に有効な拠点を獲得する。 

3、世界最大級の半導体設備を手に入れる。 


 ・中国は、いまのところ、台湾への武力侵攻ではなく、 

台湾の人々の支持を集めることを優先し、
プロパガンダを展開している。 


 ★コメント 

地政学と大戦略は、学べば学ぶほど、いろいろ優位に立てる。 

学び続けたい。