◆鈴木涼美『不倫論。この生きづらい世界で愛について考えるために』を読む
★要旨
・不倫が世の中からなくなることはないと思いますが、
結婚制度はもっと早く廃れるんじゃないか、
とは考えていました。
・女性の社会進出が進み、経済的自立が確立されるようになれば、
結婚という制度を利用しなくなる女性が増えると思っていたのですが、
2024年になってみても、結婚が廃れる気配はありません。
・減らないにもかかわらず、不倫に対する風当たりは年々強くなっている。
・昭和の時代は、有名な男性に愛人がいるという構図が
おおまかに許されている雰囲気があったけれど、
今は男性の不倫であってもやれ辞任だCM降板だと、
人生が狂うくらいの十字架を背負わされるわけで。
・私は、結婚や純愛への希望と絶望のアンビバレンスが、
世の中で起きる不倫断罪に繋がっていると考えています。
・不倫って、気づいたら巻き込まれているものだと思うんですよ。
・始めようと思って始める人ばかりでもないですし、
好きになった人から
既婚の事実を隠されている場合だってあるわけです。
・恋愛経験がない人ほど不倫にハマりやすい話もありますし、
渦中にいる時は、
どれだけのものを失いかねないかが見えなくなってしまう。
・女として生きているだけで、
誰もが不倫のリスクを常に頭の片隅に置くべきではないでしょうか。
・結婚制度は私が思っていたほど廃れませんでしたが、
女性の生殖リミットが驚くほど伸びたわけではない。
・共働き世帯も増えていて、女性も社会に出続けるし、出会いがありますよね。
・昔ほど、夫との関係も固定化しづらくなってきている。
・女性にとっての不倫は、
今後も今以上に身近なものになっていくと思います。
・既婚女性×男性の不倫よりも、未婚女性×男性の不倫の方が泥沼化しやすい。
★コメント
やはり、不倫は文化でした。
気を付けて生きていきたい。