◆倉本圭造『日本人のための議論と対話の教科書』を読み解く
サブタイトル
→『「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ』
★要旨
・「論破」よりも大事なのは、抵抗勢力を「理解する」こと。
・「現場の良心さん」を理解すれば、「改革」は自然に起きる。
・自分から見た「敵」の存在にも意味があり、
むしろ改革を行うに当たって、
「自分では気づかない、見落としてはいけない価値」を
教えてくれる存在にもなり得る。
・「論破」を目的とせず、「敬意」を払うことで、
意味のある対話が可能になる。
・「国譲り神話」を持つ日本の土壌を活かそう。
・一周回って、
国譲り神話的に、
「敵を完全に征服せず、一緒に協力し合うことでお互いを受け入れる」
という解決のあり方が必要とされる時代が、
世界的にやってきていると、私は考える。
・「出雲に引っ込んでいただく態度」が必要なり。
・要するに、
社会を本当に前に進ませたいなら、
「保守派を打ち倒す」のではなく、
「自分と対等な宮殿を用意して、出雲に引っ込んでいただく」態度が、
必要なのだということ。
・日本神話において、
征服された側は、征服した側と同じくらい尊重され、
それと同時に征服した側と同じ国造りに参加することを
受け入れるという構造である。
★コメント
古代日本の歴史には、多くの知恵が埋まっている。
見直したい。