◆廣津留すみれ『超・独学術』を読み解く



正式タイトル

→『ハーバード、ジュルアードを首席卒業した私の「超・独学術」』



★要旨



・私が幼少期に自慢できることは、

英語塾をしている母の影響で

4歳のときに英検3級を取得できたことや、

バイオリンのコンクールで複数回、賞をとったことくらい。



・私は、自分を天才だとはまったく思っていない。

自然に囲まれた田舎で、公立小学校から、

公立中学、公立高校と通った「普通の日本人」なのだ。



・では、なにをしたのかというと、

「ごく小さなことの積み重ね」です。



・実際、ハーバード大学のホームページをみると、

受験すること自体は決して困難ではないことがわかった。

渡米する必要もなく、

出願から合否決定まで、

すべて日本でできることがわかった。



・もう私に、ハーバード大学を受験しない理由はなくなった。

高校2年生の2月に

「ハーバード受験」を決意した。



・ヨーヨー・マの素晴らしい芸術と人間性から

学んだことは数知れない。

この共演が決まったときに感じたのは、

「一つ一つの仕事を丁寧に行う」ことの大切さ。



・昔から、バイオリンの先生に、

「誰がどこで聴いているかわからないから、

どんな演奏会でも一生懸命弾くのよ」

と言われてきた。

そのため、規模の大小にかかわらず、

手を抜かずに演奏することを信条としていた。



・試験勉強は、

「概観→反復」が最強なり。



・母のモットーは

「5分あれば何かできるでしょ」


私も、5分を漫然と過ごさず、

何か意味あることをしよう、

と決めて実践していた。



・「濃い5分」を12回積み重ねれば、

とても濃い1時間になる。



・「ゾーン」の作り方について、

最低条件として「練習量」がものを言うことは確か。

頭で考える前に、

身体が勝手に演奏してくれるような状態に

なるまで練習するのが大前提。



・練習を重ね、量をこなし、

頭で考える前に体が勝手に動くようになれば、

本番には余計なことを考えたりせず、

「頭が空っぽの状態」で

臨むことができる。

その上で、弾きながら

楽しい、気持ちいい、という気分が訪れたら、

ゾーンに入れる。



・考えなくてもできる「マッスルメモリー」を習得せよ。



・何度も何度も同じ曲を聞いて、

マッスルメモリーのレベルまで叩き込むことで、

「曲が自分のもの」になる。



・仕事などの頭脳労働も、

慣れれば一連の作業として流れるようにできる。



・週間、月間に行う定番の仕事があれば、

その最短の段取りを書き出し、

その通りに毎回なぞってみる。



・身体で覚えてしまえば、

複雑な仕事でも「何も考えずに」、

スピーディに行える。



・「精魂尽くして颯爽たり」

という言葉が、私の座右の銘である。



・苦も無く高いレベルの演奏ができるくらい、

精魂尽くして努力する。

その努力の跡をかけらも見せず、

颯爽と笑顔で演じる。

そんな演奏家でありたいと、いつも思っている。



★コメント

バイオリストでありながら、

さまざまなことにチャレンジする姿に憧れる。

その謙虚さに学びたい。