◆峯村健司『台湾有事と日本の危機』を読む(その2)



副題→「習近平の『新型統一戦争』シナリオ」



★要旨



・中国共産党にとって、

「台湾統一」は「中華民族の悲願」とされる「核心的利益」である。



・筆者が初めて、習近平と対面で会ったのは、

朝日新聞北京特派員をしていた2007年10月。

習が、二階級特進で、最高指導部、政治局常務委員に

抜擢されたときだった。



・このとき、

習の経歴や人となりについて、

複数の党関係者に尋ねた。


「我が党内で随一の台湾問題の専門家だ。

福建省で勤務していた際、

台湾の『統一戦線工作』に関与していたからだ」


ほぼ全員の答えが一致した。



・筆者は福建省に飛んで、

当時の習の同僚や部下らに話を聞いた。

10人余りに尋ねたが、一向に仕事の話が出てこない。



・ますます謎を深めて、

異なる人脈を当たったところ、

じつは習近平は当時、台湾のビジネスマン、

退役軍人と接触していたことがわかった。



・すなわち習近平は、

中国共産党による台湾統一の最前線で、

統一戦線工作をしていたのだ。



・習近平にとって「台湾統一」が

「宿命」である最大の理由がある。



・2018年3月の憲法改正だ。

習はそれまで「二期10年」だった、

国家主席の任期を撤廃に踏み切った。



・当時の経緯を知る中国政府高官経験者を

親族にもつ党関係者が語る。


「党内の反発を押し切るため、

習近平は、

『私こそが党内で最も台湾問題に精通しており、

私の手で台湾問題を解決して

祖国統一を実現することを約束する

ただ、そのためには、二期




★コメント

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一文一文を噛みしめたい。


 

 

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