◆猫組長『シン地政学。正義なき世界を動かす』を読む(その1)



副題→「マネー、オイル、暴力の新方程式」




★要旨



・ロシアは、先進国と違って、

軍と秘密警察、オリガルヒ(新興財閥)、そしてマフィアの

「黒い三権」が国家を支配している。



・ロシアの実情を理解するため、

地下経済、資源・エネルギーを含めた、

独自の多角的な視点から解説する。



・半導体は、

産業を支える中核パーツで、

半導体の供給不足が、国力の低下に直結する、

と言っても過言ではない。

すなわち、現代社会において、

半導体は、「戦略物資」なのだ。



・ロシアとウクライナは、世界屈指の食糧生産地だ。

また、ロシアは、

資源・エンルギー生産大国でもある。



・1980年代のバブル期に投資家になった私は、

バブル崩壊で巨大な借金を抱えた。

借りたカネの一部は、

黒い経済界のものであったので、

私は、ヤクザ組織に私自身を担保として差し出し、

経済ヤクザに転身した。



・暴力を背景にした株取引で、

それ以前とはステージの違う「黒い金融取引」を

経験することになった。

その後、私は石油ビジネスに参入した。



・テロ組織の資金洗浄に私の口座を使われてしまい、

結果、石油ビジネスで得た巨大な利益は、

最終的にアメリカによって

銀行ごと凍結されてしまった。



・このことで、私は、

アメリカの巨大な暴力、

つまり基軸通貨「ドル」と「資源・エネルギー」

という戦略物資との密接な関係を、

実際に体験することになる。



★コメント

豊富な知識と経験からくる、面白い文章に圧巻なり。