◆乾正人『自民党崩壊』を読み解く



副題→「『維新』は天下を盗れるか」



乾さんは、元・産経新聞政治部長。



★要旨



・そもそも政治家ではなく、外交官だった吉田茂が、

自由党の総裁に就任したのは、

GHQによる公職追放のため

政界を追われていた鳩山一郎に請われたからだ。



・当初は、政権基盤が弱いどころの話ではなく、

雇われマダム的存在だった。



・鳩山側にしてみれば、

追放解除に総裁の座に戻るには、

政治の世界には無縁で、

素人同然だった吉田を据えたほうがマシ、

との判断だったが、これが甘かった。



・生来がヘソ曲がりな吉田茂は、

「鳩山の自由党」ではなく「吉田の自由党」にしようと、

自前の権力基盤づくりに邁進したのである。



・清和会という派閥は、

自民党のなかでは、傍流中の傍流であった。



・清和会の創始者は、

福田赳夫だが、源流は、岸派にある。



・清和会出身の首相は、

2000年の森喜朗を皮切りにのべ5人、

在任期間は、16年を数える。



・清和会政権の嚆矢となった森政権の誕生は、

偶然が重なったものだった。

小渕恵三が、宰相の座にあった2000年の初頭に、

その後の清和会の興隆を予測した政治家や記者は、

いなかった。



・派閥分裂は、

構成員にとって短期的にはマイナスだが、

世代交代を進める上では、絶好の機会である。



・我こそは、と思う人材は、どんどん仲間を集め、

新しい旗を揚げればいい。



・憲法改正実現を大義名分に、

保守勢力が一致団結することが、

日本の危機突破には不可欠である。



★コメント

政治の歴史を振り返ることが、未来につながると確信した。



 

 

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