◆天野紹子『子育ては、最高のキャリア』を読み解く



正式タイトル

→『子育ては、最高のキャリア、最高のウェルビーイング』



★要旨



・私は専業主婦として3人の子供を育てた。

しかし、子どもが成長したあと、

50歳を過ぎて夫が経営する会計事務所

(レガシィマネジメントグループ)で仕事を始めた。



・外で仕事をするのは初めての経験で、

最初は自分にできるだろうかと躊躇した。



・しかし、会社のグレードアップを目指し、

オフィスの移転や人事制度改革、組織改革など

さまざまな事業改革を行い、

会社の業績向上に貢献できた。

「子育て」で培われた能力がビジネスで役立った。



・「子育ての大変さ」の裏には、

「かけがえのない喜び」があることも、また事実だ。



・子どもの笑顔や喜びは、

親にとっては最高の「ごほうび」となる。



・子育てという、貴重なチャンスを

自ら遠ざけないでほしい。



・育児には、多様な能力が求められる。

女性は、子育ての期間に、

ほとんど初めての経験を積み重ねながら、

さまざまな能力を養うことができる。



・子育て期間を経た女性は、

圧倒的な強さや力を備えることができる。



・子育ての経験をビジネスに活かした女性の例でいえば、

実業家の薄井シンシアさんが、自著で、

自分の経験を書いている。



・薄井さんは大学卒業後、

貿易会社に2年間勤務したのち結婚。

子どもを授かり、産休後は仕事に復帰する計画だったが、

生まれてきた娘さんを抱いた瞬間、

「この子を育てることが私の人生最大の仕事になる」

と直感した。



・娘が17歳になり、

48歳で「給食のおばちゃん」として仕事復帰。

バンコクの学校のカフェテリアだった。

混乱するカフェテリアだったが、

楽しく食事ができるよう改善し、

評判のカフェテリアを作りあげた。

その後、外資系ホテルの日本法人社長にキャリアアップした。



・薄井さんは、専業主婦のとき、

経営者のつもりで費用対効果を考えながら、

家計を回し、

PTAやボランティアにも積極的に携わり人脈を作った。

さらに夫や娘と対等に対話できるように

新聞や本から毎日多くの情報を仕入れた。



・マネジメント能力は、

子どもの数が多ければ多いほど伸びていく。



・母親となった女性は、

ビジネス現場よりもハードな環境で、

忍耐力やコミュニケーション能力など

さまざまな能力を伸ばしていくことになる。



★コメント

あらためて、子育てや育児の大切さ、重要性を感じた。