◆大下英治『百円の男。ダイソー、矢野博丈』を読み解く



★要旨



・「100円ショップ」最大級のダイソーの売り上げ高は、

2017年三月現在で、四二〇〇億円である。



・店舗数は、国内に約三一五〇、海外には二六の国と地域に約一八〇〇の合計約四九五〇。



・販売する商品の総点数は、

約七万点。一ヵ月あたり約五〇〇から七〇〇点の新商品を発売している。



・このダイソーを率いる矢野博丈ダイソー社長は、ここまでの企業に成長させるのに様々な逆境をはね返し、数々の修羅場をくぐりぬけてきた。

矢野は、没落した家に育った。



・そのため、絶えず将来の不安について考える癖がついてしまった。

商売でも、先の怖さばかりを読む。



・矢野は「自己否定」という言葉が好きで、よく口にする。

掌にも「ワシはダメだよ」と書いたことがある。



・好きな言葉は、

「恵まれない幸せ」、「しかたがない」、「分相応」、「自己否定」など。

いわゆる負け犬の言葉が大好きだ。



・将来の怖さがよくわかるために、先を畏れる力がすごくある。



・自分が病気をもって、体が弱い人は先を恐れる力があるのと同じだという。



・矢野にとっては、家が貧乏で苦労ばかりしてきたことが、結果的に役に立ったのだ。 矢野は語る。

「人生は、ある意味で運です。



・商品の値段を100円に統一したのは、

トラックで移動販売していて、売り上げの計算までしていると手が回らなくなるから」 『えーい、面倒くさい。全部一〇〇円でいいや』 そこに道が拓けた。



・ 振り返ってみて、これほどの企業になると思ったことは一度もなかった。



★コメント

波乱万丈の人生がここにある。

学びたい。