今、ちまたで、秘かに話題の予言書がある。
16年前の本。
恐ろしいまでに、現在の国際情勢を言い当てているのだ。
北野さんは、本書で
「中国ロシア同盟」
というキーワードを使っている。
今では、そうだよね、という言葉だか、
16年前には、そういう言葉は見かけなかった。
今こそ、読み返し、大戦略の思考を身に付けたい。
◆北野幸伯氏『中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日』を再び読む
★要旨
・アメリカの行動原理はたった二つ。
基軸通貨ドルの防衛とエネルギー資源の確保なり。
外交における政治判断は基本的にこの二つに集約される。
・ドル基軸の崩壊の可能性あり。
・次の覇権争いは、中国&ロシアVSアメリカとなる。
・イラク戦争など、
過去もそしてこれからも石油を巡って争いが起きる。
・ドルが基軸通貨ではなくなったら、アメリカは没落する。
・アメリカが没落したら、
日本は自国の力で脅威に対応する必要がある。
・この本は、皆さんの視点を世界の指導者レベルまで一気にひきあげる目的で書かれている。
熟読された後、皆さんの世界情勢に対する見方が、自然と変化しているのに気がつかれると思う。
・私はこの本が、「世界情勢の真相を理解するため」ばかりでなく、
「日本が自立するためにどうするべきか」を考えるきっかけとなることを心から望みます。
・世界情勢分析のプロになる。
今は世界の動きを知らずして、競争相手を打ち負かし、勝ち抜くことができない時代になっている。
しかし、世界情勢を知ること、未来を予測することは難しくない。
・世界情勢を理解するための5つのファクター。
1.国家のライフサイクル。
2.国際関係の主役と準主役の動き。
3.ある国の動きを決める国益。
4.指導者。
5.通貨と資源。
・国益とは金儲けと自国の安全である。
・外交とはつまり「金儲け」である。
外交とは安全を追求する手段である。
・人類の歴史は覇権争奪戦である。
・アメリカの目標は「覇権国家で居続けること」である。
・ロシア人エリートのアメリカ観・中国観をひとことで言うと、
「アメリカを憎み、中国を恐れる」となる。
感情的な面をあげれば、中国の成功に対する嫉妬がある。
・中国最大の武器は、「外貨準備」と「アメリカ国債」だ。
★コメント
10数年前に、現在のカオスな世界情勢を予測されているところに、凄みを感じました。
世界情勢をシンプルに把握できるのが、この本の特長といえる。
シンプルに考えれば新聞やニュースがすっきり入ってくる。
この基本を理解し、肉付けしていけば、より情報力が高まる。
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