◆高野秀行『地図のない場所で眠りたい』を読み解く



高野氏は、辺境冒険作家。

本書は、角幡唯介さんとの対談。



★要旨



・40歳くらいまでは、

年収が200万にいったことがほとんどなかったけいれど、

今はかなり忙しい。

オレ、主夫もやっている。



・兼業主夫。

本業はライター。

料理を朝晩作って、洗濯して、

それからもろもろ買い物とか家事もやっているから

すごく忙しい。



・かみさんが10年ぐらい主婦やっていたから

交代しようということで、いま俺が3年目。



・原稿は、ドトールで書いている。

もう、家では書けない。

まずネットがつながっちゃうと、

集中できない。



・原稿に詰まると、

メールをチェックしたり、

ヤフーニュースを見たりしちゃう。

ドトールで仕事するようになってから、

書ける量がすごく増えた。



・ネットだと出所が定かでない情報が多すぎて、

それを調べだしたらきりがない。

どこかで線引きしないと、

検索で永久に時間が過ぎてしまうことがある。



・やっぱり人に会って聞くのがいちばんいい。

文献資料を読んで、

最後は人に話を聞く。

やっぱり現地に行った人じゃないと、

生の情報は持ていないから。



・本を書いた人がいるじゃない。

「本を読んだので、お話を聞きたい」

といったら、断る人はまずいないよ。



・キャンパスノートの日記。

メモ帳はその場で書いて、

翌朝に前日の日記を書いてまとめる。

日記は、もう文章にして読める物語にしちゃう。



・海外から帰ってきてからは、

そのノートを何回も読む。

それは消化するためで、

あとはもう日記は閉じて、

一から組み立て直すという作業をする。



・出納帳、買い物記録。

学生時代にインドに行ったときに、

いくら金を使ったかを書き留めておいて、

そのついでにその日にあったことを書いていたんだよ。

その手法が意外によくてね。



・使った金を書いていると、

その日の記憶がかなり蘇るんだよね。

あと、なにを食ったかも書くね。

飯も記憶を掘り起こしてくれるんだよ。



・俺はまず、人に読んでもらいたい。

そのためには、まず一文読んでもらいたい。

一文を読んだら、次の二文目も読んでもらいたい。



・そうやってつなげていって、

一段落ができて、一段落読むと、

次の段落も読みたくなる、

という意識。



★コメント

高野さんの取材方法、調査メソッド、

語学学習法、文章の書き方など、

さまざまなノウハウがつまっていて面白い。

見習いたい点が多数あり。





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