◆高野秀行『イラク水滸伝。謎の巨大湿地帯』に注目します。



★ポイント



・想像をはるかに超えた『混沌と迷走』の旅が、今ここに始まる。



・中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録が凝縮された、

圧巻のノンフィクション大作なり。



・権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む、謎の巨大湿地帯。

それが、「アフワール」なり。



・そこは馬もラクダも戦車も使えず、

巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、

方角すらわからない地なり。



・中国四大奇書『水滸伝』は、

悪政がはびこる宋代に町を追われた豪傑たちが湿地帯に集結し政府軍と戦う物語だが、世界史上には、

このようなレジスタンス的な、

あるいはアナーキー的な湿地帯がいくつも存在する。



・ベトナム戦争時のメコンデルタ、イタリアのベニス、ルーマニアのドナウデルタ、

イラクの湿地帯はその中でも最古にして、

現代最後のカオスだ。



・謎の古代宗教を信奉する絶対平和主義のマンダ教徒たちについて。


・フセイン軍に激しく抵抗した「湿地の王」、コミュニストの戦いがあった。



・水牛と共に生きる被差別民マアダンの「持続可能な」環境保全の叡智あり。





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