◆高野秀行『幻のアフリカ納豆を追え!』を読み解く



副題→「そして現れた、サピエンス納豆」



高野氏は、辺境作家。

だれも行かないところに行き、レポートしている。



★要旨



・私の人生の裏で糸を引く怪しいやつがいる。

それは、納豆だ。



・納豆の恐ろしい魔の手に私が気づいたのは、

大学を卒業し、

東南アジア方面へ行くようになってからだ。



・納豆は、タイにもいたのだ。



・それからまた10年ほど経ち、

私は中国国境に近いミャンマーのカチン州へ行った。

カチン族の反政府ゲリラと一緒にジャングルを歩き、

ある日、立ち寄った村の民家で簡単な夕食が出された。

それはなんと、

白いご飯と納豆と生卵だった。



・納豆は、ミャンマーのジャングルにもいた。



・2年あまりかけて歩き回ってわかったのだが、

まったく驚いたことに納豆は、

中国南部から東南アジア内陸部m

そしてヒマラヤに至る広大なエリアを牛耳っていたのだ。



・納豆は私が思っているより、

もっと広く深く、

この世界を支配しているようなのだ。



・納豆は、多くの人の生活を支えてきた裏方だ。



・長い長い納豆の旅が完結した。

初めてタイの納豆を調べ始めてから、

最後のツルマメ縄文納豆まで、

なんと7年もかかった。



・ダシへの強いこだわりは、

ナイジェリアでもセネガルでもそうだった。

西アフリカの納豆文化圏に共通した特徴なのだろう。



・納豆は血圧を下げ、病気を治す。



・納豆は血圧を下げるかもしれないが、

感情のテンションを上げる。

ブルキナ人にとって、

納豆は民族の「原点」なのかもしれない。



★コメント

辺境を納豆という独自の視点で取材するおもしろさがある。

もうそこは、辺境でもなく、

世界の中心だとおもえるくらい、ドラマチックだ。






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