◆高野秀行『間違う力』を読み解く



副題→「オンリーワンになるための10か条」



高野氏は、辺境作家。

だれも行かないところに行き、レポートしている。



★要旨



・かつて、バブルのころ、

テレビのあるディレクターがコンゴの怪獣に興味を持ち、

番組にしようと動いていた。



→正面から行ったら絶対に勝てない。

考えたあげくの答えは、いつものように奇襲である。

現地の共通語であるリンガラ語を習おうと思いついた。


「誰も外国人がやらないリンガラ語を話せば、

現地の人たちが驚いて、仲よくなれるんじゃないか」

と思ったのだ。



・南米にいってしばらくして、

アフリカと同じことに気づいた。

アフリカは、ヨーロッパ人のバカンスの地だったが、

南米の場合、アメリカの裏庭なのでる。



・南米の情報は、英語でいくらでも手に入る。

スペイン語やポルトガル語の情報よりはるかに多い。

研究者、ジャーナリスト、企業と何をとっても、

アメリカ人の影響力は、絶大だった。



・東南アジアは、手薄だった。

日本をふくむ東アジアと東南アジアが、

欧米人にとっていちばん遠い「辺境」なのである。



・とくに東南アジアは、

ゲリラやら麻薬地帯やらまだ未知のものがたくさんある。



・以後、わたしは幾度となくミャンマー、中国、

インド、タイなどでいつも現地人のふりをして、

本来外国人が通行できない国境をひそかに越えた。



・ミャンマー北部からインド東北部一帯そのものが、

「世界的に手薄な場所」だった。



・繰り返しになるが、

どの世界もやったものの勝ちである。

いくら猛練習を積んでも

絶対に試合に出ない野球選手に価値はない。



・腰が軽ければ軽いほど、面白くなる。

私の知るかぎり、

ユニークなことをしている人ほど、動きが早い。

オリジナリティとスピードは、

どこか確実につながっているように思える。



・わたしが10年ちかく仕事をしていた、

新聞社の女性社長の劉さんは、そんな人だった。

台湾人だが、独立してエイジアン新聞社という新聞社を立ち上げた。

すごいのが、1つの会社で、

常時5か国以上の人を対象にした月刊新聞を発行している。



・彼女は、

「新聞をたくさん出せばそれだけ儲かる」

というシンプルな信念にそって、

自分とはまったく関係のないアジア諸国の新聞を

じゃんじゃん創刊する。



・新しく新聞を創刊するときも、

準備らしい準備は何もしない。

パキスタンの新聞を出すという場合、

パキスタン人のバイトを1人雇うだけである。

あとはとりあえず、新聞を作って出す。

中身は、ろくにないペラペラの4ページの新聞でいい。



・いい加減でも、「今、はじめる」ことだ大事なり。




★コメント

高野さんとアジアのエネルギーを感じた。

見習う点は、たくさんある。

どんどん行動したい。




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