◆北村淳『2023年・台湾封鎖』を読む
★要旨
・なぜ「台湾封鎖」なのか。
・2023年が一番の危機である中国による台湾侵攻は、
「台湾有事」や「台湾危機」と言っても構わない。
しかし、ニュアンス的に「台湾封鎖」が一番ふさわしい。
・それは中国が台湾侵攻を始めるときは、
確実に、アメリカ軍に攻撃をさせない体制を作るからだ。
それがとれない限り、台湾侵攻をすることはない。
もちろん、日本の自衛隊にもいっさい手を出させない。
・台湾が侵攻されれば、次は必ず尖閣諸島であり、
そして沖縄なのだ。
いままでは香港があったが、その民主主義は
習近平の中国に破壊されてしまった。
・日本の短期激烈戦争への防御が、台湾への防御にもなる。
・現代世界の脆弱性。
海底ケーブル切断で台湾と日本、
そして世界が大混乱に陥る。
・台湾封鎖からの全面戦争で、
日本経済の損失は、100兆円を超える。
・半導体の供給ストップで世界の損失は50兆円なり。
・台湾を中国の一省と位置付けている中国共産党政府にとって
台湾に対する軍事力行使は、中国国内の反乱勢力を
制圧するための大規模治安維持活動という大義が成り立つ。
・いかなる大義名分を掲げるにしても
中国軍による台湾に対する短期激烈戦争は、
中国側が中国自身と台湾側の状況そして国際情勢などの
タイミングを見計らって
完全なる主導権を確保した奇襲攻撃となる。
・そしてその戦争目的は、
台湾軍の長射程ミサイル戦力、航空戦力ならびに海上戦力を
無力化して反撃能力を壊滅させるとともに、
台湾政府・軍当局の指揮中枢を麻痺させることによって
台湾指導部を投降交渉の座に引きずり出すことにある。
★コメント
戦後最大級の日本における危機がやってくることは間違いない。
できる限りの備えを行いたい。