◆正田圭『ビジネスの世界で戦うのなら、ファイナンスから始めなさい』を読む


 



※要旨


 


 


・「ファイナンスは武器になる」

12年ほど前、自分の立ち上げた会社を売却したことをきっかけに、

M&Aの世界に足を踏み入れて、

私が一番初めに思ったことです。



・ファイナンスは、

ビジネスの世界において非常に良く切れる「刀」のようなものです。

ビジネスの世界に入ってきたばかりの足軽のような存在でも、

ファイナンスという刀をうまく使いこなせるようになれば、立派な侍になることだってできるのです。



・では、「事業家としての能力」とは、

具体的にはどんなものなのでしょうか?

私はずばり、「ファイナンス」を熟知し、

その知識を駆使して事業を成長させていける力量が

事業家としての力だと考えています。



・事業家のミッションは、

事業を成長させていくことです。

実際に事業を行うときのリスクは何か、

それに伴うリターンは何かを考えて、

どの事業をどのタイミングで立ち上げるのが最適かを緻密に計画し、

時には大胆に実行していく。



・ファイナンスとは、一言でいうと、「物の値段」を考えることです。



・ファイナンスとは、

意思決定を行うための方法論であり、

難しい数式をこねくり回すことではない、ということです。



・イーロン・マスク氏の考え方は会社経営の本質をついたものです。

彼は、IT企業(Xcom、のちのペイパル)を売却し、

その資金でクリーンエネルギーや宇宙の分野に進んだ方が、

より事業を成長させることができると考えたのです。



・DMMcomはなぜ社員をアフリカに送り込むのか?



・ソフトバンクはすごく精力的に種まきをしています。

創業当時のヤフーやアリババを見つけてくるのはただの幸運ではありません。

現地の起業家たちのビジネスプレゼンコンテストを開催するなど、

現地に何度も足を運んで活動して、

見つける努力を愚直に繰り返した賜物なのです。



・私が最近注目している、そういう種まき活動の上手な会社に、DMMcomという企業があります。



・アフリカで事業を立ち上げたいと思えば、

スタッフに1人100万円の予算を持たせてアフリカに送り込み、

「なにか新規事業を探して来い」みたいなことをやっている企業です。



・DMMcomはこのようなことを繰り返し、

ノウハウを社内に貯めてきているから、

このような突拍子もないアイデアを実行に移せ。



・このようなノウハウを蓄積し、

自分なりの考え方に落とし込んでいくことが、

ファイナンス上達の近道です。



・私が心がけている2つのこと。



・ファイナンスという武器を使っていくうえで、

私はいつも2つのことを心がけています。

まず1つ目は、「磨き続ける」ことです。



・そして2つ目は、「勝つことにこだわる」ことです。


 



※コメント

一見難しそうなファイナンスを

正田氏のレクチャーにより、

身近なものにしてくれる。

どのようにファイナンスを学ぶべきか

とても参考になる一冊だ。


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