◆正田圭『サクッと起業してサクッと売却する』を読む
正田氏は、15歳から起業を経験されている。
※要旨
・起業に崇高な理念など必要ない。
・僕は、
「トマトを作って売るような感じで会社を作って売ればよいのに」と思う。
・トマトを作るのに、崇高な理想など必要ない。
トマトで世界を変革させる必要はないのだ。
決してトマトをバカにしているのではない。
起業するのに、崇高な理念や。
世界を変革するような志は、とりあえず必要ないと言いたいのだ。
・僕は15年以上の時間をかけて、
どうしたら起業に成功し、
売却まで持っていけるのか、をずっと実践してきた。
むしろ、それだけを意識してきた。
・初めて起業する起業家の理念も、
そんなもんだと思う。
そもそも社会に出たことがないのに、
社会に対して問題提起ができるわけもなければ、
課題を発見できるわけもない。
・経営理念やミッションは、
起業して、幾度もの経営の危機を乗り越えながら作り上げ、
練り上げることによって出来上がっていくものだ。
・ここまでの話をまとめると、
お金と時間の両方を手に入れるには、
起業して会社を売却するという戦略が最も近道であるということだ。
・実は、起業は「数を重ねるごとに有利になっていくゲーム」なのだ。
若い人でも、一度会社経営に成功した人は、再起業する。
初めて起業するときよりも、
2回目の起業のほうが、ダントツで有利に進められる。
・人生は「変える」のではない、「買える」のだ
・会社を作り、それを大きくして売るという経験があると、
とにかく人生の選択肢が増えるのだ。
・人生が変わるというか、
変えることができるようになるのだ。
もっと生々しい表現をすると、人生「買える」のだ。
・最初の会社経営において、
ファイナンスや資本政策の知識の足りなさを
痛感する場面が多々あったため、
独学で勉強を始めたのだ。
・本を数千冊買って、
ホテルの一室で数カ月間読みふけることなんて、
金がなきゃできない。
・僕は公認会計士試験に必要な勉強を独学で行ったが
(資格は取っていないし、試験も受けていない)、
その教材は、近所の書店で参考書を数冊といったものではない。
資格専門学校でしか買えない、
約70万円もする高額なものである。
・公認会計士の勉強をしたとはいえ、
僕の目的は資格取得ではなかった。
会社経営に役立つ知識を得たいだけで、
公認会計士の事務所を開きたいわけではない。
・だから、テキストを買い、
学校へは行かずに講義の動画をオンラインで見て、
財務会計論、管理会計論、監査論、
租税法、企業法、民法、統計学、
経営学、経済学をひと通り学ぶことにした。
・事業計画は必ず言語化しろ
・後々、会社を売りたいのであれば、
事業計画は必ず作ろう。
そして、必ず言語化しよう。
事業計画は事業の設計図であり、地図である。
・経営に必要な知識をどうやって身につけるか
・起業家にはファイナンス周りの勉強が欠かせない。
起業したら、
まずはファイナンスの知識をつけることをおすすめする。
もっと言えば、起業家の必須科目は、ファイナンス、会計、法務、税務だ。
・勉強の方法としては、
本を読むとか、
セミナーを受けるとか、いろいろな手段があるだろうが、
僕がおすすめするのは、
自分の会社の外注先に教えてもらうことだ。
※コメント
正田氏の豊富な経験と情報力は、
読む人を引き込んでいく。
平易な言葉遣いのため
ファイナンスに関する興味が俄然に沸いてくる。
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